アニメをっち

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アニメ「旗揚!けものみち」の一話を見てザックリと語る

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©2019 暁なつめまったくモー助/夢唄/KADOKAWA/けものみち製作委員会

 今更、一話を見ての感想というのも遅いですが、ブログを書くのに手間取っているので勘弁して下さい。

 

 では、この作品の特徴を三つ挙げてみます。

 

・ケモナー主人公

異世界物ながらチートでなく、プロレスラーで普通に強い

・独善的

 

 まずケモナー主人公ですが、なぜかペットの犬と一緒にプロレスの試合に出ていたり、レスラーの次はペットショップのオーナーになるつもりだったりと、かなりの獣愛に溢れた主人公となっています。

 この事が作品を大きく引っ張っていく原動力になっているようです。

 

 そして異世界転生に付き物(?)であるチート能力はありません、ひたすらプロレス。なので戦闘は駆け引きや能力より主にネタや見せ場として使われる方向だと思います。

 一話の戦闘シーンはひたすらプロレス技が炸裂する描写になっていましたが、中々に見応えがあったんじゃないでしょうか。

 プロレスファンが見たらどう思うんでしょうね?

 

 そして独善的、これが一番大きな要素だと思います。

 異世界物に限らず、主人公キャラというのは良くも悪くも流されるタイプが多く。

・とりあえず困っている人が居るから助けよう

・気付いたら騒動に巻き込まれていた

・誰かの秘密を見てしまった

 等の動機を持たない人物が多いです。

 

 でも、この作品の主人公は違います。獣を愛し、敵対的なモンスターにも分かり合えるという信念で次々とモフって従えていく。それが理解できないなら人間であれ容赦しない。

 と、中々のクレイジーさを見せ付けています。

 

 他に独善的な主人公と聞いて真っ先に浮かぶのはデスノートの八神月でしょうか。そちらはシリアスでしたが、この作品はそれをギャグでやるという感じです。

 まぁ、人も死にませんし。

 

 こういうキャラクタを見ると、フッと頭に動物愛護で人間より動物の方が大事、みたいな極端な人物像が浮かぶんですが、その辺りはギャグとしてマイルドにされていますね。

 ちなみに原作は漫画ですが、その原作の原作(ややこしいな)をされているのは「このすば」のラノベ作家、暁なつめさんです。

 やはり着眼点が素晴らしい。 

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©2019 暁なつめまったくモー助/夢唄/KADOKAWA/けものみち製作委員会

 次にエロスですね。

 どうしても男の関心というのはバトルとエロに特化しているので、その二つの描写をどうするかというのは重要なポイントとなってきます。

 作中、半獣人のようなキャラクターが出て来ますしその中にも当然女性(メス?)キャラも居ます。

 一話で何度かモフろうとするのですが、その度に邪魔が入って中断されています。

 恐らく、モフるのは男キャラだけで女キャラは一度もモフられないと思います。さぁ、モフるぞ……と思わせて後は想像にお任せする、と。そういうパターンに終始するんじゃないでしょうか。

 

 代わりにモフられるのは完全な獣か男の獣人キャラでしょう。

 だって、こっちの方が面白いから。というのが理由だと思います。

 

 「食劇のソーマ」というアニメがあって(チラとしか見ていないのですが)、なぜか飯を食うと服がはだけて官能的な声を上げる。という頭がおかしい作品がありました。

 褒め言葉です。

 その時に女性キャラだけではなく男性キャラも官能的な声を上げていて思わず笑ってしまったんですが、まさかその笑いがこの作品でも見れるとは……。

 

 そして最後にアニメの最終回を予想してみます。

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©2019 暁なつめまったくモー助/夢唄/KADOKAWA/けものみち製作委員会

 一話の冒頭に出て来たキャラクターですね、主人公とプロレスで戦うはずだった相手です。このキャラがなぜかイメージ画像の左上に、いかにもな悪役として顔を出しています。

 知り合いに聞いた話では、どうやらこのキャラはアニメオリジナルのようですね。

 一話ではこのキャラの主人公に対する因縁めいた描写は全くなかったと思うのですが、イメージ画像を見る限りこいつがラスボスなんですよね。

 これは勝手な邪推ですが、アニメの一話は原作通りに作った。でもアニメの中では一つの区切りを付ける為にこいつをラスボスとする。主人公との因縁も後で語られるんじゃないかなーと。

 なので、主人公の行動を気に食わない人物(一話で既に姫様をプロレス技で沈めているので、その辺りの恨みはたっぷり買っているでしょう)が、また別の人物を召喚して主人公と戦わせよう、と。

 大体こんな流れになるのではないでしょうか。

 

 まぁ、原作もまだまだ続くようなのでこういう事は良くある事です。

 何にしろ異世界物にまた新しい切り口が出来たのではないでしょうか。主人公の暴走っぷりを楽しませて貰いたいと思います。