アニメ「慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」について語る
今期も異世界物が多いですね。その中でも特徴的なこの作品について語ってみたいと思います。
とりあえずこの作品の特徴を三つ。
・主人公は勇者ではなく女神(女性視点)
・残念イケメンの観察
・テンプレ改変物
主人公が女神、これが一番の特徴だと思います。
原作はカクヨムらしく、作者さんの性別は分かりませんが恐らく女性でしょう。イケメンとのロマンスを想像してヨダレを垂らしたり、変態女神というパワーワードも出て来ます。
チラリズムやボディタッチではなく、ロマンスに興奮するというのはいかにも女性らしい感性ではないでしょうか。
その女性の作者が男の大好きな異世界や勇者物を書くというのにどういう経緯があったのか……? まぁそれは分かりませんが結果として面白い化学反応が起こっているようです。
次に残念イケメンの観察。
ジャンルとして存在するのかは分からないですが、「○○さんは××」といったタイトルの作品郡がありました。
(記憶にあるのは「森田さんは無口」「上野さんは不器用」辺りですか)
あるキャラクターにスポットを当ててそのキャラの少し変わったところを日常系のように淡々と見せる、という物だったと思います。
慎重勇者もそういう感じで、慎重すぎる人物にスポットを当ててそれを観察する作品と言えば分かりやすいかもしれません。
まぁ、思いっきり絡んでますけど。
最後にテンプレ改変物。
異世界物というのがいつから始まったのかは分からないですが、既に一つの型が出来ているのでそれを如何に裏切るか、という物。パロディと言ってしまえばそれまでかもしれません。
ファンタジー世界でのテンプレ改変は「魔方陣グルグル」の頃に既にあったジャンルと言えます(もっと古い?)。
話は変わりますが、口の悪いヒロインにめちゃめちゃ言われる主人公という構図があります。最近だと「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」辺りでしょうか。
恐らくエヴァのアスカ辺りが起源だと思うんですが、詳しくは分かりません。
この構図って男女逆にしたら女性差別で通じないよね? と知り合いと話していた事があります。男女差別だ! とかネタで言ってたような。
どうやら問題ないようです。美形の異性に汚い言葉でなじられたい、といった願望は男女共通のようですね。まぁ、男女といっても「一部の男女」ではありますが。
女性が見ても楽しめる作品になっているのであれば、いわゆる男性向け・女性向けの垣根を越えて多くの視聴者を獲得できるとは思うのですが、どうなんでしょうね。
逆パターンですが、男が見ても楽しめる少女漫画として
「月刊少女野崎くん」や「俺物語」を挙げておきます。
この作品もそれぐらい人気が出ればいいんですが、その辺りは神のみぞ知るという事で。
どうでもいいけど、駄女神って「このすば」で出て来た言葉ですよね? まぁよその作品で使っちゃいけないって訳じゃないでしょうけど。
作品説明で当然のように使われていて違和感を感じてしまいました。
以降の記事、気が向いたら更新。