メタファーとしての魔法少女もの
魔法少女ものに出て来る定番のアイテムやキャラクターにどんな意味があるのか? その個人的な解釈です。
ただのネタだと思って読んで貰えるとありがたいです。
触れるのは以下の5つ。
- 魔法とは何か?
- 変身アイテムとは?
- マスコットキャラクターの意味
- お姫様みたいな格好になる
- 敵って何なの?
魔法とは何か?
これがほぼ本質になります。wikiによると
魔法少女の年齢は多くが10歳~14歳
第二次性徴期
である。とされています。
(wikiが前より充実してる……)
つまり少女が肉体的に女性になる時期に魔法の力を手にする。これは少女が肉体的に大人になるという事を意味していて、その結果、少女が大人と変わらない力を有する事になる。
それが魔法の力の本質です。
変身アイテムとは?
これは見たままで分かるものが多いですね。コンパクトであったりペンダントであったり、最近は携帯だったりするようです。
これらは大人になる為のアイテムなんですが、先程の文脈を踏まえると生理用品とも考えられます。
絶対に敵に渡してはいけないアイテム、これを取られたら敵と戦えなくなる物。何の作品か分かりませんが、魔法少女が変身アイテムをポシェットのような物に入れて肩から下げていた記憶があります。
調べたところナプキンポーチと言ったりするようですね。
マスコットキャラクターの意味
可愛らしい見た目でかなり小さいのが特徴です。マスコットは魔法少女が力を手に入れるのに直接関係していて、主にマスコットから変身アイテムと共に力を貰う、というのが定番の流れがあるようです。
一説によると「可愛い」という感情は母性をくすぐる、助けてあげたい・世話してあげたいといった気持ちを起こさせる生き物の生存戦略らしいです。
第二次性徴によって少女が手に入れる力、それを与えてくれる存在。そして多くは守る必要のある仲間だったりします。
やはりそれは赤ちゃんの象徴でしょう。肉体の変化によって手に入れる事が可能になった赤ちゃんという存在。力を貰いながらも守る必要のあるもの。
そう考えると魔法は母性とも考えられますね。
お姫様のような格好になる
変身後の姿ですね、ここまでの文脈で考えると憧れの大人の姿でしょうか。ウエディングドレスという解釈もありますね。
肉体的に大人と同等(子供を産める)になった少女が敵と戦う為の姿、そして大抵は変身すれば勝利が約束されている。
子供が産める体になり結婚が可能である……、この辺りの解釈はフェミニストに受けが悪そうなのでこれ以上の明言は避けます。
敵って何なの?
この記事を書き始めるまでは大人だと思ってたんですが、少々考えが変わってきました。
生理によって大人と対等に渡り合える力を手に入れる、それによって大人と戦う。まぁ間違ってはいないと思うんですが、もう少し突っ込んでみます。
大人と同等の力を手に入れたといっても元はやはり少女です。シンデレラのように王子様と結婚して意地悪な継母や姉に復讐する、というのも一つの解釈だと思うんですが、少々に前世紀的ですね。
敵が大人であるなら、どうして少女は大人になるのか? 成ってしまったんだから仕方ないじゃないか、というのは置いといて。別に理由を探してみます。
新しい世代として今ある大人の姿を問い直す。という世代闘争的なものにするか。少女の立場で大人という力のある者たちと戦い、その権力や立場を奪い取る、という現実的な解釈も可能ですね。
じゃあ大人になりたくない少女は魔法少女になれないの? と、何だか自分で出した問いに自らはまってしまってます。
うーん、最後がちょっと歯切れ悪くなってしまいましたがこんな感じです。また何か思うところがあれば書き直すかもしれません。