アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

アニメ「星合の空」8話についてちょっと

 主人公の親父さんが出るまで次の記事は書かない予定でしたが、ちょっと引っ掛かったので。

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 8話はモンスターペアレントで教育ママを持つ部活メンバーと、Xジェンダーのマネージャーのエピソードがメインでした。

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 

 その二つのエピソードを、大会の対戦相手を視察しに行く、というストーリーに絡めて描かれていました。

 

 対戦相手を視察するにも生垣があって中が見れない、でも女子のファンが居るらしいからそれに混ざって見ればいい。という事でサンバイザーくんとマネージャーの二人が女装する事に。

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 確か視察に行く理由も練習が出来ないからだったと思うんですが、その理由がモンペの親という。エピソードの組み込み方が見事でした。

 ただ、それより気になったのはマネージャーの扱いです。女装が似合うように描かれていましたが、Xジェンダー性同一性障害の人の中には女装や男装の似合わない人も居るはずです。

 最近は「男の娘」という二次元での属性を好む人も居るようですが、それと同じように描いていいの? という疑問。

 

 自分自身の経験として性同一性障害の方には何度か会った事があって、確かに顔付きが男っぽかった(FTMの方でした)というのはあるんですが、それイコール男装や女装が似合うというのは違う。

 そしてこの作品の主人公たちは確か中学生だったと思うんですが、第二次性徴に入ってどんどん肉体が変化して行く。自分の性に悩む人が女装や男装をアイデンティティにするのは危ないのでは、と思ってしまいます。

  確かに作中で女装をした結果、マネージャーが「別に女の子になりたい訳じゃないのが分かった~」という下りはあるんですが、それと女装が似合うというのはまた別で。そんなに似合わなくたって良かったはずです。

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

(上の画像はマネージャーの着ていた女装用の服。畳まれている事で気持ちが整理されたというのが表現されている。こういうのをチラっと入れるのがにくい。というかやっと気付いた)

 

 

 批判的な事を書いてはいますが、どうしてこんな描写を入れたのかが不思議なんですね。サンバイザーくんの言っていた母親の友人の話が良かったので。

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 一人暮らしの際に男(精神の性別)として生きてみたら楽になった、という内容だったと思います。

 こういう情報や下調べがしっかりしているのに、どうして女装が似合う可愛い男の娘。みたいなのを描いてしまったのか。

 

 

 まぁ、ぶっちゃけて言うと全ての人に配慮するのは不可能です。分かってはいるんですが、だからこそ少し触れておきたかった。

 当事者でもない人間があれこれ言うのもおかしな話なんでしょうかね? 可哀相だからやめろよ! みたいな社会正義を持ち出すつもりはありません。

 この記事によってジェンダーの方に不快な思いをさせたのなら申し訳ありません。自分の中のマイノリティーがうずいただけです。