アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

アニメ「星合の空」9話、スポーツアニメ終了?

 もう観ているだけでつらいこのアニメ。

 万人におススメできる内容ではないですが、刺さる人には容赦なく刺さります。9話もあれこれ進展があったので、書くつもりはなかったんですが結局また記事化します。

 (というか書かないとやってられない)

 

 あ、ネタバレ含みますので嫌な方はブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

  9話は三人、というか三家族を扱っていました。

  1. モンペ親の子供の虚言癖
  2. 後妻と父方の連れ子とのギクシャク
  3. 子供にサッカーをやらせたい父と辞めた子

 

 割とどこにでもありそうな話だと思うんですが、どうなんでしょう。

 

 では、頭の方から気になった部分をザッと書いていきます。

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

  2のギクシャクの家です。靴箱の上にフクロウの置物が二つあったりずらっと並んだ靴であったり、後妻と茶髪くんの関係が良くないですが家の雰囲気は悪くないんですよね。

 むしろ他の部員の家庭に比べればかなり恵まれている方じゃないでしょうか。

 

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 一転してこちら、1のモンペ親の子供です。

 色調が変わります、暖色と寒色の対比が出てますね、この家庭はかなり救いがなさそう。

 

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 そしてここ。

 何をしてるのか良く分からなかったんですね。ピーマンの肉詰めみたいなんですが、それをただお箸で潰してるだけ、という。

 何とか浮かんだ個人的な解釈は、食べ物のモノ化じゃないかと。つまりこの子は親のストレスで食べ物の味が分からなくなっている、だから食欲もないし食べたいという意志も余りない。その結果、お箸で突いて遊んでる。

 無意識に髪の毛をいじったり貧乏揺すりをするのと同じ感覚なのかな、と。

 あくまで個人的解釈なので正解かは分かりません。

 

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

ソフトテニス楽しい?」

「うん、結構楽しい」

「そう、良かったねっ」

 

 サンバイザーくんとその母親の会話。

 この先の展開を知っている人にはここの対比も分かりますね。こういう細かな対比が結構使われているようです。

 それぞれ大変だけれど全ての点で恵まれてない子なんてそうは居ない、って事でしょうか。

 

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

(この家も父親は会社の重役とかでかなり稼いでたりするんじゃないの?)

 このシーンはニコ動のコメントで指摘されてたんですが、右の父親の食事だけ内容が違っています。母・子は同じ。

 一緒の食卓に居ても食べる物は違う、という。父親が朝は和食だと言ってそうさせてるんでしょうか?

 昔、読んだ『フード理論』という本にも食べてる物が違う、という事の説明は無かったです。

macgyer.hatenablog.com

 一緒に食事をするのは気を許した証、とかはあったんですけどね。

(何気にこの本、面白いのでおススメです。図書館にありますよ)

 ちなみに食事中はずっと無言でした、凄いシーンだ……。

 

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 次に気になったのはこのシーン。

 トカゲを見て目付きが変わってますね、ここはちょっと引っ掛かったんですよね。ニコ動のコメントにもチラホラ同じ思考の人が居たようです。

 ちょっと暗い話で申し訳ないんですが、殺人事件を起こした犯人に動物虐待をするタイプの人が居ます。最初は小さな生き物から犬や猫になっていくそうですが、それを暗示してるのかな? と思ったんですよね。

 その後、2の妹ちゃんが迷子になってそれをこの子が見つけてしまう……。

 いや、別に暴力奮ったりはしなかったんですけど。

 

 だから結局このトカゲの描写が良く分からないままになってます。ミスリード? それともトカゲに関するエピソードか何かあったかなぁ。

 記憶力の無さには自信があるので、こういう時に困ります。

 

 この後、妹を見つけて練習試合に遅れた事を全員で謝罪、土下座します。

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 前の練習試合の時とは大違いですね。

 

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

「違うんだ、俺はここじゃないんだ。この世界は違うんだ……」

 

 言葉のつじつまが合ってないのがリアルに感じます、でも言いたい事は何となく分かるという。

 つまり違っているのは世界やここであって自分ではない。本人も嘘をつきたかった訳じゃないのに、そうしないと自分を守れなかった。自己正当化と罪の意識が戦っている、という感じでしょうか。  

 この子は嘘で自衛するしかなくて、でもその嘘のせいで自分の現実が分からなくなってる。と、恐らくそんな感じなのでしょう。

 

 フと思い出したのは「間違ってるのは世界の方だ!」というセリフだったんですが、ググったら『コードギアス』が出て来ました。個人的には『カリギュラ』なんですけど……、マイナーか。ギアス観てないんですよね。 

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©赤根和樹エイトビット/星合の空製作委員会

 その直ぐ後のシーン。ちゃんとフォローしてくれる子が居るんですね。それだけで話は全然違う。

 実際問題として中学生やそこらの子なら、こういう虚言癖のある子が近くに居たら「嘘つき」「変な奴」と言って仲間外れにするのがほとんどでしょう。

 これでもまだ救いのある話だというのだからやり切れない。

 

 モンペの子供って本当に大変そうですね。学校や塾でも相当問題視されてますけど、それ以上に影響が大きいのは子供でしょうから。

 

 

 えっと、中途半端ですが思った以上に長くなってるんで区切ります。というか後半は更に切ないので頭から順に書くのはやめにします。というか無理!

 週の頭になんでこんなメンタル削られてんの? って感じです。ほんとこの作品、刺さる人にはめちゃめちゃ刺さるんですよね。