アニメ「星合の空」の当たらない展開予想と書き残し
タイトル通りです。
展開予想はかなりの確率で外すのになぜかやってしまう、業という奴です。それとまだ書いてない事があったのでそれもまとめて一記事にします
展開予想
とりあえず12話のラストなんですが、サンバイザーくんが人殺しになる事はまず無いと思っています。理由は残り話数(メタ視点ですいません)。13話の冒頭で犯罪を犯した主人公が捕まり、「またいつかソフトテニスを一緒にやろう……」なんて展開になるとは思えない。
二クール目が急に少年院でソフトテニスをする話になるか、少年院から出て高校生か大学生になった主人公たちが再びペアを組む、なんて展開も考えずらいですよね。
なので誰かが止めに入るかオヤジさんに包丁を取り上げられるかのどちらかでしょう。
止めに入るとすれば、メンタルがボロボロになってるメガネくんは無理そうなので、その兄ですかね。サンバイザーくんとも交流があるらしいお兄さんが登場する辺りでしょう、まぁそれも結構ご都合展開な気はしますが。
個人的にはオヤジさんに包丁を取り上げられて終わりだと思います。そしてそんな息子を見てあのオヤジさんなら喜ぶんじゃないですか、息子が自分に似て来た訳ですから。
なんならオヤジさんを刺そうとした瞬間にオヤジさんが謎の拳法を使い、そこから急に格闘技アニメになっても面白いかなーなんて思いましたが。今のは冗談です。
ただ少し気になるのは、監督のツイート「眞己や柊真達の未来を皆さんにお見せする機会を与えて欲しいと思っています」
この「未来」が意味しているのが単に話の続きなのか、それとも本当に遠い未来なのかは分かりません。
しかし、双子戦であれだけ「楽しもう」と言っていたサンバイザーくんが一変してああなる。中々にタチの悪い見せ方をしてくれますね。これはいい意味で。
12話のラストは予想できた?
タチの悪いついでに書くと、この作品の序盤はまだ記憶にあるでしょうか? 一話の最後でサンバイザーくんのオヤジさんが現れる・三話は育児ノイローゼの母親が赤ん坊に熱湯を、と中々センセーショナルなエピソードを持って来ています。
視聴者を惹きつけるのにこの作品ではそういうショッキングなシーンを見せています。だからクールをまたぐ12話でも再びそういう要素が使われるというのは前もって予想できたかもしれません。
(まぁ最終話だと思ってたのでほぼ不可能でしたが)
毒親もまた被害者
面倒な事を書くので、このタイトルを見ただけで嫌悪感のある方はブラウザバック推奨。
では行きます。
様々な毒親と言われる人たちが登場する作品です。ニコ動のコメントや他の方の感想ではその親たちを悪として責める内容が良く観られます。果たして彼らは悪なのか? という問題。
ここで「虐待の連鎖」について書こうと思ったんですが、こんな記事が出て来ました。
実はこの「虐待の連鎖」という考え方は、医学的には必ずしも実証されたものとはいえません。というのは、虐待に関する疫学的な研究は、ごくわずかしか行われていないからです。
虐待の連鎖、虐待と精神疾患の関連などについて、少なくとも医学的には、現時点では明確な結論は得られていない
根拠が薄いというだけで否定は出来ないという状況みたいですね。なので虐待の話は避けます。ちなみに記事のタイトル「児童虐待者の6割超は実母」ですが、これは単に育児に関わるのは母親が多いからでしょう。
それでも毒親と言われる人たちが子供に執着したり暴力的であるのには何かしらのストレスや問題を抱えているのは間違いないでしょう。この『星合の空』という作品ではそんな親たちの弱さがしっかり描かれていました、見えない人には見えないでしょうが。
確かに毒親たちの行為は許されたものではない、実際に被害者も居る。なら罰すればいいか? というと違和感を感じます。まずは毒親たちをそうさせている原因を取り除く事が先でしょう。
上記のリンクでは「精神疾患との関連などについて(中略)明確な結論は出ていない」そうなので、精神病扱いするのも決め付けに過ぎないと言えます。何らかのケアが必要なのは間違いないですが。
問題に対して、「悪を罰せよ」という理屈ではどうにもならない。まずはケアが必要、という事です。
なぜ「悪を罰せよ」ではいけないか? というと、まず人に悪の定義が出来ない。普遍的な悪は存在しないから。それは歴史的にも明らかで、今のような法治国家や民主主義が成立したのはここ一世紀? ぐらいです。更に法律も時代によって変化する。半世紀前には暴力による教育が当たり前だった事を考えると、何が悪なのか分からなくなります。
そして人と人が関わる限り、他者を傷付けずに生きていける人間は居ない。全ての人が「悪」になってしまいます。
そんな悪を全て罰していたら人が居なくなってしまう。
聖書の言葉を引用すると「あなたたちの中で罪を犯した事のない者が石を投げなさい」ですね。別にキリスト教徒じゃないですが。
多様性なんて言葉が最近はお題目のように唱えられてます。でもその多様性の中にこういう人たちは入らないんでしょうか? 都合のいい人たちだけで多様性と言うならそれはただの綺麗ごとにしか見えません。
と、長くなりそうなのでここでストップ。
切り取れば爽やかスポーツアニメになる?
ここまで毒親についてあれこれ言っておきながらあれですが、スポーツシーンと家庭の問題シーンが割りと分断している作品でした。なので上手くツギハギにしたら爽やかスポーツアニメとして見れるんじゃないか、何て思ってしまって。
例えば一話ですが、最後のオヤジさんが出て来るシーンを除けば普通のスポーツアニメでした。二話は丸々そうですね。三話は熱湯シーンをカット。四話はオヤジさんが出て来るCパートだけですかね。
そんな風に編集してしまえば騙される人も出てきそうですね。監督さんは激怒するでしょうけど。
まぁただの戯言です。
最後の最後に
やっぱり二期が欲しいですね。クラウドファンディングなら迷わずお金を出すんですが、余り持ち物を増やしたくない人間なのでDVDやCDの購入はためらってしまいます。
グッズで実用的なのはトートバッグ辺り? でも実際に使うかと言われるともったいなくて使えなさそうだし、通販サイトは最初の登録が面倒ですよね。そんなこんなでモヤモヤしてます。
この作品について、今後進展があれば記事にしたいとは思ってますが、それ以外で何か書くかは不明です。自分でも分かりません。
個人的に痛感したのは視聴環境の悪さですね。ほとんどニコニコ動画で観ているのでテレビより配信が遅れる(この作品はそうでもなかったですが)、それに配信期間が終わると前の回が見返せない等。ブログをやって行くのに致命的な事があるのに気付きました。
なのでどこかの配信サービスを利用する予定です。今のところニコ動と親和性の高いdアニメストアか、それとも買い物で利用しているアマゾンプレミアム辺りですかね。
この作品をブログで本格的に取り上げたのは半分を過ぎた辺りだったでしょうか。ちょっと様子見期間が長かったので。
一話からジックリ見返したいと思ったのに出来なかったのが痛かった。
やはり思うのは、いい作品は新しい発見をくれる。今までとは違った見方を教えてくれる、という事でしょうか。
では、皆さんにとっても来年はいい作品と出会える年になる事を願って、この記事を終わります。