アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」についてとりあえずザックリと語ってみる

 観たら混乱するだろうなーと思ってたら案の定、見事に混乱して記事を書くのが遅れました。でも面白い作品で良かった、大ハズレの予感もあったのでとりあえず安心です。

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 設定であったり謎解きであったりと細部がやたら気になる作品ではありますが、とりあえず特徴のみを挙げてみたいと思います。

 

 

特徴

 無意識の世界という映像遊び

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 トレーラーでも観てましたが見事ですね。雑然としながらもデジタリックで美しい。

 しかも恐ろしいのはこの世界が使い捨て(?)というところです。このバラバラの世界は「アナアキ」と言われる犯人の深層心理の世界なので、この犯人が再び登場しない限りこの世界も出て来ないという事になります。

 

 その「アナアキ」は脳の一部が無くなっているという、かなりぶっ飛んだ設定の犯人でした。次もまた変わった犯人が登場すると思われますが、それによってどんな人物のどんな奇妙な世界が見れるんでしょう。

 これはかなり楽しみです。だって物理法則から常識、はたまた時間感覚まで自由に出来る世界です。映像を作るのも楽しかっただろうなー、と他人事ですが感じてしまいます(大変さもあるでしょうが)。

 

 しかしこういう設定が世界初か、というとそうでもなく、他人の意識や夢の中に入るというフィクションは既にいくつも存在しています。

www.anikore.jp

精神転送 - Wikipedia

 うん、でも思ったより無かった。

 

ファンタジー謎解き

  謎解きというジャンルは巨大なものとなっています。ポーやホームズから始まり最近では一週間に何本ものドラマや漫画・アニメでトリックが開発されるようにまでなっています。その全てを把握している人はもう居ないのではないでしょうか。

 その中でも比較的新しい(と思っている)のがこの方法です。SFや魔法・超能力といった要素のある世界観で、その特殊な要素を使ったトリックが繰り広げられるというもの。

 例が『ドクター・フー』ぐらいしか浮かびませんが、きっと他にもあるはず……。

 

 この手法は無数にあるトリックの中でも新鮮味があり、手垢の付いたものを避ける事が出来るという利点があります。何より読者や視聴者を驚かせるのに向いた方法だと思われます。

 

同時進行

 作中でもネタにされてましたが、謎を解いて終わりではありません。イドの中に潜った主人公が得た情報を元に現実で捜査を進めたり、もちろん事件が進展する事でイドの中にも影響がある。この双方向性が非常に面白い、そしてあっと驚く展開を生んでいます。

 古い言い方をすると、「事件は会議室で起こってるんじゃない! 現場とイドの中で起こってるんだ!」という具合でしょうか。

 

 この効果によって捜査やそこから得られる情報の重要度が上がり、ただの推理ものというより事件の実況のような臨場感を生み出しています。

 

不満点もちょっとは

 余り細かい考察はして来なかった人間なので、その体験を含めて非常に楽しんでいるんですが、それでも不満がない訳ではありません。

 例えば主要人物が犯罪者だらけな点、これは結果的に犯罪者を英雄的に描く事になってしまう。当然ですが犯罪者にしかドラマがない訳ではないし、それを見たバカ(過去の自分を含む)が人殺しカッケーという恐ろしく頭の悪い勘違いをしてしまう可能性があるからです。

 これに関しては我が事でもあるので嫌悪感でヘドが出ますが、周囲の人物も魅力的に描かれているので実際気にしすぎかもしれません。

 

 他には敷居の高さですね。ニコ動のコメントで「大人向けのアニメ」というものがありました。制作サイドがそう思って作ったのかは不明ですが、結果的にそうなっているのは間違いないでしょう。かなり人を選ぶ作品になっている。

 なのでどれだけ綺麗な終わり方をして完成度が高い作品になったとしても埋もれる可能性が高いです。作品の完成度と作品の知名度や売り上げが比例しない理由の一つですね。まぁこれはトレーラーの時点で分かってましたが。

 

 軽いスノッブもきかせて来ましたね。説明はしてくれてるのでスノッブと言うかは分かりませんが。

スノッブ
上品ぶったり教養ありげに振舞ったりする、鼻持ちならない人。

 byグーグル先生

 

 「ミヅハノメ」が日本神話の神様だとは気付かなかった。アナグラムか何かだと思ってたので検索するという選択肢がなかった。素直に悔しい!

 

イドノイローゼ?

 それでも楽しむ気は満々です。既に頭の中はこの作品で一杯です、軽いノイローゼと言っていいぐらい。

 今のところ、ネタとして出ているのは日本神話と心理学ですね、この辺りで何か持論を組み立てられないかと頭をひねっているところですが、もしかしたら日の目を見る事はないかもしれません。

 それでも、やってやる、やってやるぞ!

島田兵とは (シマダヘイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

 それと、他の人の考察を読むべきかどうかですね。地上波で観てる人の考察を読んでネタバレされるのも嫌だし、でも読んだら考えば深まるのは分かってる。

 うーん、まさかこんな事で悩む日が来るとは思ってもみなかった。

 

 

 

woti-samurai.hatenablog.com