アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」 3話段階での考察part2
更に考察。一緒に迷宮に迷い込みたい方は熟読をおススメします。完全に迷う方の迷探偵と化してます。
カエルちゃんを殺したのは誰?
今回は死ぬシーンがハッキリと描かれていました。スナイパーに胸を撃ち抜かれてましたね。倒れてからスナイパーの方向を指で示していたので、生きていたのも間違いないようです。
しかしそのスナイパーは犯人ではなく、犯人のイドが作り出したロボットのような存在でした。
1・2話の段階でカエルちゃんを殺したのはアナアキではない、と断定していたんですが、少々考え直す必要があるようです。
でも、アナアキなら胸にナイフを突き刺すなんてマネしないと思うんですけどねぇ。今のところはイドそのものに殺されている、という感じです。
カエルちゃん、ドグマに落ちた説
もしかしたらカエルちゃんは生きていて、イドの中で生き続ける動機を持たない為に毎回死んでいる。そんな可能性もあります。
という事はもしかしたら、カエルちゃんはドグマに落ちた人なのかもしれない。何らかの理由で自分のイドに潜り込んで、そのまま意識だけ行方不明になったのがカエルちゃん。カエルちゃんという名前は帰れないけど帰りたい存在だから「帰る」ちゃんではないか……?
何て説も浮かびましたが、ならどうして主人公はカエルちゃんの死の謎を解く必要があるのか? という問いには答えらません。それと、どうして主人公はカエルちゃんを助けたいのかという謎もそのままです。
(主人公がカエルちゃんを助けたい理由は、主人公がカエルちゃんを娘と思い込んでいるからだけかもしれません。主人公の夢や妄想以外でカエルちゃんがしたのは、塔で撃たれてからスナイパーを指でさしただけ)
主人公がイドに入る度に姿を現す理由も分からない。
カエルちゃんを殺したのは主人公説
そういえば書いてなかったかもしれませんが、1・2話の段階でカエルちゃんを殺したのは主人公ではないか、何て思ってました。
理由はさっき言ったように、ナイフを使っているのでアナアキの犯行ではない。ドリルの世界では足がヒモで結ばれているのが他殺を意味している、と解釈したからです。
カエルちゃんは主人公の無意識の中で既に殺されていて、それがイドの世界に反映されただけ。という説。
まぁ、3話を観て違うのは分かりましたけど。
うーん、ちょっと考え過ぎなのかもしれません。なら、どうして足がヒモで結ばれてる描写をわざわざ入れたんじゃー!? とは思うんですが。
この辺りの謎もスッキリ解決するのか、それとも曖昧なまま終わるのか分かりません。こちらが勘違いしているだけの可能性もありますが。
自殺に導く主人公
2話の終盤に言われていた事ですが、ようやくハッキリしました。
自殺に導いたのは今までで五人で、今回は六人目? 全て主人公がイドに潜った相手のようですね。イドの中に潜る事で相手の心理的弱点を見つけ出し、言葉巧みに死に追い込む。
声優さんの演技も相まって恐ろしくも快楽のあるシーンとなっていました。
この表情ですね。
3話の前半、病室のシーンで出て来る台詞があります。
「怒りと楽しみか……。お前、鳴瓢(主人公)に少し似てるかもな」
この怒りと楽しみが犯人を自殺に追い込む時の主人公の感情なんでしょう。主人公には復讐を楽しんでいるところがある。
更にその病室の会話で「同じ刑事の時から主人公の事が気に入らなかった」というベテラン刑事の台詞もあります。人殺しをする前から主人公にはそういう素養があったんでしょう。
フと思ったんですが、人を自殺に追いやる事でイドは発生するんでしょうか? 殺人衝動と殺意が違うのは2話の冒頭で述べられていました。でもこの場合はどうなるんだろう……?
もしかしたら主人公も自らの手で人を殺めている可能性がありますね。
ジョン・ウォーカーは今回お休み
連続殺人犯の全てに関わっている訳ではないようです。今回はイドの中にも「ハナビシ」の台詞にもジョン・ウォーカーの存在は一切出てきませんでした。
ジョン・ウォーカーが関わる犯人とそうでない犯人には違いがあるのか? これも一つの謎になりそうです(それとも単に尺の問題か)。
主人公が謎を解く必要は?
3話までで二つの事件を見て来たんですが、二つとも主人公が謎を解く必要は感じませんでした。
2話でアナアキがカエルちゃんの体に隠れている事を見破った主人公。しかしアナアキの居場所を特定した情報は、「たこや」の文字とドリルに映った映像でした。
3話で塔が回っている事に気付いた主人公、そして犯人がスナイパーでない事を見破ります。しかし犯人特定に使用された情報は、塔の上に居る人物が特定の人たちのパーツで出来ているという解析結果です。
互いにカエルちゃんの死の謎とは関係のないところで事件解決につながる情報を得ています。この巧妙なズレは一体何のた為にされているのか……?
「名探偵酒井戸が、カエルの死の謎を解くまでが勝負だ」
前にも指摘しましたが、この台詞ですね。3話でも主人公は「生き延びる事に意味はない」、カエルちゃんの死の謎が解ければいい塔の台詞を言っています。
仮説ではありますが、イドの世界で行き続けるには強い動機か意志の力が必要になる。だから主人公が死を望むと直ぐにそれが与えられています。
なので井戸端としては主人公に謎を解いて欲しくないのでは、と思っています。上記の引用に当てはめると「主人公がカエルの死の謎を解くまでに事件解決の情報を手に入れなければいけない。それまでが我々の勝負だ」と。
確証はないですが、二つの事件を通してもこの点にブレはありませんでした。
しかしこの説が当たっているとして、どうしてそんな回りくどい描き方をするのか? という疑問はあります。これだと騙されているのは視聴者ですからね、その必要があるのか、と思ってしまいます。4話以降で変わって来るかもしれません。
(補足、3話では犯人がイド内のスナイパーではないのに気付いた事で、犯人が事件の関係者であるという情報を得ています。なのでイド内での謎解きが全くの無意味ではない、とも言えます)
最後に
あれこれ考えているせいで何が事実か仮説か分からなくなって来てます。一度、自分の記事を見返して疑問点や仮説の正誤をチェックしてもいいかもしれない。