アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

「自称声優」で「声優」をやる道はあるはず

note.com

 色々と思わせる事が多い記事です。今の声優業界で起こっている事のリアルとはこういうものなのかもしれません。

 

 これだけ苦労をされた方に自分のような人間が口を挟む余地はないのですが、それでも思ったところをいくつか書いておきたいと思います。

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「やりたいこと」の照準

 声優になりたいというのは良く聞く言葉なのだけれど、具体的にはどういう事なんだろう? と思ってしまいます。

 やはりアニメでキャラを演じたいというのが一番になるのだと思いますが、その中でもどんな役がやりたいか・どんなシチュエーションで・ストーリーで・と作品によって大きな違いがあります。

 他にも素人ながら知っている範囲で声優の仕事には、成人アニメやフラッシュゲーム、吹替えやラジオドラマまで様々な仕事があります。

 

 単に「売れっ子声優」という肩書きやスター性が欲しいなら別ですが、そうでなければその目的をハッキリさせた方がいいと思います。

 理由は以下。

 

やりたいだけなら無料で出来る

 Youtubeニコニコ動画を初め、インターネットのお陰で個人制作の作品を発表する場は増えました。実際にその中からテレビに呼ばれたりプロのミュージシャンとして活躍している方も居ます。

 彼らは事務所に属していません(属している方も居ます)。基本的には個人事業主で、自分で仕事を選んでやっています。と言ってもほとんどは動画や完成したものをサイトにアップロードするのが中心だとは思いますが。

 

 もし本当にやりたい事が決まっているなら、自分で細々と動画やファイルを作ってネット上で活動する方が手っ取り早いです。やりたい事の為にスクールや養成所に通うぐらいの熱意があるなら可能でしょう。

 

選ばれるのは一部の人間

 この事には気付かれているようですね。

 山ほど人間が居る中で選ばれるのは、何かに秀でた人間のみ。そうでもない人間は運を天に任せるしかない。そしてやりたくない事を山ほどやって、その上で声が掛かるのをひたすら待つしかない。

 そんな市場ではその他の人間は一部の人たちの引き立て役でしかありません。まぁそういう一部の人たちと上手く付き合っておこぼれを頂戴するという方法もありますが、当然向き不向きがあります。

 

中間のない社会へ

 これは最近良く聞く事で、実際にも起こっている事ですが。例えばこの記事が置かれている「note」というサイトは誰でも好きに自分の記事や作品を売る事が出来ます。値段も自分で設定可能。

 これがどういう事かというと、出版社がいらなくなったという事です。一部の大手や優れたサービスを提供できる会社は残りますが、それ以外は潰れて行きます。もしくは地元と密着するなりの細々とした規模に縮小されます。

 

 中間とは仲介者の事で、それは出版社や編集といった仕事をネットのサービス・もしくは当人が受け持つ事になり、そういった職業をしているメジャーではない・余り実力のない人たちが職を奪われる時代になりつつある。という事です。

 

 この辺りの話は既に耳にタコが出来ている方も居るでしょう。

 

好きな事をやる

 ここで最初の項の「やりたいこと」の照準に戻ります。

 声優の、何がしたいですか? そしてそれは個人の範囲で出来ませんか?

 もちろんアニメーションを一から作って声優をするのは難しいでしょう(不可能とは言いません)。それでも絵に声を入れるというだけなら録音の機材があれば出来るし、朗読も可能でしょう。

 特定のシチュエーションやキャラを演じたいというのであれば、版権のある物は無理ですがネット小説や個人制作の作品を探して作者さんのメール等で許可を貰えば動画としてアップする事も(恐らく)可能でしょう。

 

 

 かといってそれで人気が出るか? と言われると難しい。それで食べて行けるか? と言われるとプロの声優を目指すのと同じぐらい難しいでしょう。あくまで趣味や副業として続ける事になります。

 それでも好きでやっていて楽しい事なら、それらの作業をそれほど苦に感じる事はないのではないでしょうか?

 

 自分が面白いと思った作品に真っ先に目を付けて、それに声を入れる。そしてもしその作品がアニメ化され、「あの人の声の方が良かった」とファンに言わせれば勝ちだと思います。何に勝つのかは分かりませんが。

 もちろんファンからダメ出しや文句を言われる可能性もあります。

 

道は無数にある

 新しい目標を決められた方にこんな事を言っているのもおかしな話かもしれません。それでも数年経って、もしまだ声優を諦め切れないようならこれらの方法をおススメします。

「声優とはこういうもの」「これをしていなければ声優ではない」そういった決まり事から解放されれば、きっと面白い事は見つかるはずです。そして自分が楽しいと思える事をして生きる人が一人でも増えて欲しい。

 

 そんな気持ちで書きました。これは自分への課題でもあります。