ネット小説に変化は起こるか?
少し前の記事ですが、興味深かったので取り上げてみます。
特にまとまりのない雑文となってますので、それでも良いという方のみ読み進めて下さい
主に中国のネット小説事情について語られています。
その特徴としては規模の大きさや読者層の広さがあり、大衆コンテンツとして非常に強い存在感を示しています。(略)
そして中国のネット小説がここまで大きく発展した原動力とされているのが、人気と閲覧数がそのまま収入に直結する文字数課金ベースのプラットフォームです。
需要に対して作者のモチベや供給も高いらしく、激しい競争が繰り広げられているようです。
中国では非常に少ない「食っていける(かもしれない)創作活動の場所」となっています。
ネット小説の収益化プログラム
ちなみにこの課金システムですが、日本でも導入されているサイトがあるようです。詳しく見るとかなり違っているのかもしれませんが、PV(ページビュー)により作者が広告収入を得られるシステムのようですね。
他にもいくつかあるようなので、まとめたサイトを貼っておきます。興味のある方はどうぞ。
導入にはやはり賛否があったようですが、個人的には悪くない試みだと思っています。「ピラミッド理論」というのがあって、絶対数が多くなるほど頂点が高くなる、という考え方です。
(検索してもヒットしなかったので造語のようですね)
どんな形であれコンテンツを作る人間が増えればその中から面白いものが生まれる確率は高くなる。継続してそのジャンルから面白いものを出すなら競走は不可避だ、と言ってもいいです。
競争適応
最初の記事では更にその問題点にも触れられています。
収入に直接関わる熾烈な競争がさまざまな作品を生み出し続けることにつながっている半面、中国のネット小説は「商売になるジャンル」だけが発達するという状況にもなっている
いわゆる、ガラパゴス化でしょう。
ネット小説市場に過剰適応してしまった結果、他の国で受けないどころか原作としても使いづらくなってしまったようです。
ただ、この問題もシステムを更新したり別のサイトが別のシステムでやってみたりと、色々方法があるような気もするんですが。その辺りの試みはされていないんでしょうか?
「なろう」は何をやっている?
ここでフと気になったんですが、先ほど取り挙げたのは「カクヨム」と「アルファポリス」というサイトのシステムでした。なら、恐らくそれより読者数の多いであろう「小説家になろう」というサイトは何をやっているんでしょう?
当然、広告収入は得ているでしょうし、書籍化やその他の収入もかなりのものでしょう(専門家ではないので詳しくは分かりません)。
まぁ企業なので利益を上げるのが悪いと言うつもりはサラサラありません。でも、もしかしたら「カクヨム」の試みによって作者の動向や読者数にも変化が現れるかもしれません。『慎重勇者』が「カクヨム」から出て来たというのも何かしら意味があったのかもしれないです。
(ちなみに『慎重勇者』が「カクヨム」に初投稿されたのは2016年6月4日なので、直接の関係はありません)
ネット小説に何を求める?
これが実は長年の疑問なんですが、ラノベを含めてネット小説を読む人の気持ちが良く分からないんです。別に批判している訳ではありませんが。
今ならpixivやニコニコ静画で無料の漫画が読めるし、youtubeのコンテンツは膨大なものになっています。娯楽を求めるならそっちじゃないの? と思うんですが。
中国でネット小説が大きな支持を集めている理由はネット環境じゃないか、と勝手に思っています。中国でも格差の問題は大きくなっていて、動画を自由に観れる環境にあるのは一部の人だけではないか。だからデータ量の少ない文字の娯楽に走るのでは、というのが勝手な憶測です。
日本でも子供はyoutubeを見ているし、「なろう」の読者層は三十代四十代という話は聞きます。ならネット小説というのは廃れて行く文化なのか? と思っていたんですが。
去年の9月なので少々古い記事ですが、当時でそうなら今も大きな変化はないでしょう。
内容はタイトル通りです。
一応、この疑問をグーグル先生に聞いてみると、
「先生に怒られない」「コスパが良い」「携帯性に優れる」「よくアニメ化するし話題に事欠かない」「内容エロくても気付かれにくい」
らしいですが、なら「学校以外では読まないの?」「無料コンテンツは?」「スマホで見ればいいでしょ」「そこは同意(確率は低いけど)」「凄く同意」。
今の漫画情報量多すぎますしね。頭痛くなってくる。ラノベで好き勝手脳内イメージ作ったほうがいい
この辺りの指摘も面白いところですね。某DBの歌で「頭空っぽの方が~」って奴ですかね。
といっても全てに納得がいった訳ではないので、今後も個人的に考えていきたいテーマではあります。
最後に
絵より文字の方がハードルが低いです。一億総表現者時代となっている現在で、文字を使って作品を作れる小説というものには興味もあるし期待してもいます。
最近はアニメの原作にも多く使用されていますし、今後の発展を祈ってはいるんですが、良くも悪くもかなり振れ幅の大きいジャンルです。当たり外れと言っていいんでしょうか。
ただ最近は規制規制とうるさいので、本当は規制と言っている人たち書いて欲しいと思ってしまうんです。規制するより規制されない内容で面白いものを生み出してくれ、と。フタをするよりもっと面白い形で出してくれればそっちに食い付く人も多いはずです。不毛な議論よりも表現主体で行ってくれる人が増えて欲しい。
いたずらに表現を規制するのは窮屈な社会を作るだけだと思うので。
なので興味のある方は試してみてはいかがでしょうか? チャレンジは無料ですし、失敗しても話のネタにもなると思います。
この記事を書きながら、ちょっとやってみようか、何て気が起こったのは秘密です。まぁ今はそんな時間もありませんが。
では、特にオチもなくゆるっと終わります。