アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 9話の考察 part3
9話の考察、part3になってしまいました。
この記事は主に妄想と飛鳥井木記のこれまでのデータの考察になっています。
一応、9話の考察記事のリンク。
アニメ「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」 9話の考察 - アニメをっち
アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 9話の考察 part2 - アニメをっち
タイマンの好み
これは考察というより妄想です、興味のない方は飛ばして下さい。
前の記事でも扱ったタイマンの被害者リスト。殺害順に並んでいると仮定すると、左から女性・ボクサー・男性・男性・レスラー・ムクちゃん・飛鳥井木記となります。
最初に女性を殺害し、次にボクサー・男性・男性・レスラーと自分の力を誇示するように殺していきますが、急にその対象が14歳の女の子(ムクちゃん)に向かいます。
人数でいうと男の方が多いんですが、女性を痛い目に合わせる、もしくは痛い目に合わされる方が好きだとこの辺りで感じたのではないかと想像します。というかもしかしたらなんですが、一番殺したいのが飛鳥井木記だと気付いたのではないかと。
最初の女性も小柄そうに見えますが、ムクちゃんや飛鳥井木記もかなり小柄です。
これは6話のワンカット。右の靴は円環のイドに居る高校生のINAMIです、左がカエルちゃんの靴なので彼女より足が小さいです(印象的だったので覚えていましたが、INAMIの足がデカイだけかもしれません)。
何が言いたいかというと、ムクちゃんは飛鳥井木記の代わりに殺されたのではないか、という事です。男やレスラーを殺すよりも小柄な女の子の方がいいと気づいたタイマンは、飛鳥井木記を殺す前に似たような小柄な女の子を殺害した。そして結局我慢できずに飛鳥井木記の殺害を企てた、とそんな流れがあるのではないかと妄想します。
そう考えると主人公もムクちゃんもとんだとばっちりですね。まぁ合っているかは分かりませんが。
飛鳥井木記の経歴
「もう随分長い間夢の中で色んな人に殺されてますから」
飛鳥井木記は三年後で24歳、なのでこの段階では21歳だと思われます。思念が周囲に届いてしまう症状がいつからなのかは分かりませんが(恐らく生まれつきでしょう)、18歳の時に自殺未遂をくわだてているのでその頃には夢の中で殺されていたのだと思います(推測)。
飛鳥井木記の経歴は8話の冒頭で語られています。興味深いので画像と台詞を抜き出します。
「飛鳥井木記、福井県西暁町の家で産まれてから学生時代は小学校の頃からずっと不登校。高校で退学処分を受けるも、両親に引き取りを拒否されて施設入り。18歳で自殺未遂で入院、施設を出てからは絵描きになるけれど、それから三回の自殺未遂で入退院を繰り返し、21歳でタイマンに拉致されて、鳴瓢が暴走してタイマンを射殺した際に百貴さんに助け出された、と。病院に入院するものの三ヵ月後に失踪、それ以来行方不明。失踪の夜、その病院では謎の看護士集団昏睡事件が起こっているが、関わりは不明。以上が百貴室長のクラウドに保管されていた彼女に関する情報だ」
(うーん、長い)
画像の文字も書き出す予定だったんですが、さすがに著作権的な意味でアウトになりそうなので自重します。
まぁ画像を拡大すれば読める範囲だと思いますので、興味のある方は各自でお願いします。以下は個人的に書いた略歴、間違ってたらすいません。
略歴
小学一年の時から不登校、高校で退学処分を受ける。
両親に引き取りを拒否されて、施設「さねんころ」へ。
18歳で自殺未遂で入院。
施設を出て絵描きに。
三回の自殺未遂で入退院を繰り返す。
21歳でタイマンに拉致されるが、百貴によって助け出され入院。
2017年3月21日に失踪、看護士集団昏睡事件。
以下、不明。
考察、もしくは邪推
現住所が東京になってるのが意外でした、福井だと思っていたので。
ともかく彼女の経歴ですが、その能力を考えると前とは見え方が変わって来ます。
まず姉妹が居るようですが、周囲に思念が漏れてしまうのは飛鳥井木記だけなのでしょうか? 両親から引き取りを拒否されて、その後も姉妹と連絡を取っていないと考えると一人だけだとは思いますが、妄想の余地はありそうです。
次に施設です。書類に書かれている「さねんころ」というのが施設名だと思いますが、ここで始めて自殺未遂を起こしています。施設の生活が辛かった・家族に拒否された等の理由は考えられますが、この施設生活中にジョン・ウォーカーとの接触があったと考える事も可能です。
当然、もっと前からとも考えられます。
そして看護士集団昏睡事件。これが飛鳥井木記の力によってなされた、と思うのもそう突飛な考えではないでしょう。もちろんミヅハノメを作った白駒二四男(もしくは政府関係者)の力が働いている可能性もありえます。
更に自殺未遂ですが、四回行って全て未遂というのも少々引っ掛かります。一人暮らしで本人には死ぬ意志もあった、救出された際にもタイマンに殺されるのを望むような発言をしています。
これは自殺では死ねない何かがある、と考えても悪くはないでしょう(良くもないけど)。この辺りでまた何か新しい情報が出て来るか、もしくは偶然そうだっただけかもしれません。
もう一つ、どうしても気になるのは百貴室長です。彼はなぜこれらの資料を隠し持っていたのか? しかも飛鳥井木記に関するデータは一部を除いて消されていたようです。
なぜそんな事をしたのか? 仮に室長がジョン・ウォーカーだとしても飛鳥井木記のデータを消す事にどんなメリットがあるのか? これに関しては見つかったデータから何かが分かるのを待つしかないようです。
訂正と謝罪
唯一の萌えポイント
ハカホリにいきなりキスされて動揺する新人ちゃん(本堂町)のこの表情。以前はこれを監督かアニメーターの遊び心ではないかと書きました、でも見直したところ間違っていると判断しました。
新人ちゃんはこの段階で数田 遥(ハカホリの本名)が連続殺人犯である事に気付いていません。なので乙女の純真がうずいたのでしょう。このアニメでは珍しくニコ動のコメントが「かわいい」で埋まった瞬間でした。
しかし相手が連続殺人犯である事が分かると一転してこの表情。アナアキや連続殺人犯に対する怒りが乙女の恥じらいを消し去ってしまったんでしょう。
ついでに、
「思念粒子ゲット」
となる訳です。ハカホリを異性どころか人間としても見ていないようですね。この態度の違いが新人ちゃんの持っている怒りを表していると考えていいでしょう。
これはますますアナアキとの再会が楽しみですね!
悪の存在
以前の記事で書いたんですが「誰かを倒してハッピーエンド、みたいな単純な話にはならない」という自説です。どうもこれが間違っているようなので訂正。
舞城王太郎が繰り返し書いていることのひとつに「邪悪なものは実体を伴って世界に存在する、その邪悪なものは愛する人を脅かす、故に主人公は対決しなければならない」というのがある。
考えてみれば今まで読んだ小説の中にもいくつかありました。『淵の王』に出て来た傷だらけの男やタイトル忘れたけど主人公の友人を罪悪感で操る女とその赤ん坊。『煙か土か食い物』の中では犯人になるのか二郎になるのか。ともかくそれらの作品には悪は存在しています。
面白いのはその悪についての説明が一切なかったりするところです(ある物もある)、犯人や悪に対して説明したり感情移入する余地を一切与えない描き方をしているのが今の時代では稀有とも言えますね。
なので、もしかしたらそういう黒幕的な存在が現れるかもしれないのでここで修正しておきます。すいませんでした!
って事で9話の考察はこれでお仕舞い、次は推理に行く予定です。