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アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 10話の考察 part2

 10話の2つ目の考察記事、今度はもっと細かく見ていきます。

 一応、前回の記事はこちら。

 

woti-samurai.hatenablog.com

 

 

 

 連続殺人鬼の人数を訂正

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 

 9話の考察記事で残り三人と書いてました。一応、作中のソースもあったんですが違ったようです。

 この作品の1話が始まる段階までに、ジョン・ウォーカー絡みの連続殺人鬼は五人。これは局長の勘違いという事でいんでしょうか。

 その中にアナアキは含まれていません。

 

ジョン・ウォーカーの情報

 残りの連続殺人鬼三人からもジョン・ウォーカーの情報は得られず。カオソギの時は「あいつ」と言ったり何か知っている風だったんですが、その辺りも謎のままです。

 

ジョン・ウォーカーは飛鳥井木記説

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

「しばらく架空の人物だと思ってたんですね」

「はい……」

 

 ニコ動のコメントや前に見た方の記事にこんな説がありました。ジョン・ウォーカーは飛鳥井木記が作り出した自殺願望ではないか? というもの。そう考えるとこの台詞にはシックリ来るものがあります。

 

 しかし実際に何かをしている人物は居る。百貴室長の家に主人公の思念粒子を撒き、わざわざ昔犯行に使われた隠しカメラとマイクを持ち出した人物。

 もちろんその人物とジョン・ウォーカーが同じ人物である必要はないので、この説を否定できるものではありません。

 その人物がジョン・ウォーカーという飛鳥井木記の無意識に動かされている可能性もあります。

 

ラストシーンのジョン・ウォーカー

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 

 10話でジョン・ウォーカーが登場するのはここだけです。印象的なラストではあったんですが、良く考えると分からない事がいくつかあるので書いておきます。

 

 ここにジョン・ウォーカーが登場したのは主人公(鳴瓢)のイドにジョン・ウォーカーが存在した。主人公もジョン・ウォーカーの影響を受けていた、という描写だとは思うんですが、これだけ長くジョン・ウォーカーを追いかけている主人公のイドにジョン・ウォーカーの姿があってもおかしくはない、そうとも考えられます。

 更に今回のジョン・ウォーカーの姿ですが、砂の影? です。人の姿をしていない存在を果たしてジョン・ウォーカーと言って良いのか? もしくはジョン・ウォーカーは人ではない存在だという事なのか?

 それと主人公のイドでだけなぜジョン・ウォーカーは人の形をしていないのか?

 

答え合わせ

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

「以前よろしくお願いしますと申し上げたのは、そういう意味です」

 

 珍しく謎だったシーンに回答がありました。9話の意味深な表情ですね。画像はこちら、

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 

 このシーンについて自分が何を書いたか忘れていたのでヒヤっとしましたが、そんなに的外れでもなかったようです。

 

woti-samurai.hatenablog.com

楽にしたいなら殺してくれ、という暗い欲求がこの目に表れているのではないかと個人的には解釈しています。

 

 そんなに悪くない、という事で、珍しいから少しばかりドヤらせて貰いたいと思います。

 ドヤァ……!

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 

 しかし、主人公は飛鳥井木記にこう言われて戸惑います。

 警察官である主人公にはそれが出来ない。警察官、というより守りたい家族が居る状態で再び殺人犯にはなれない訳です。

 

 でもイドの中のイドであるこの場所で、この選択をした事に何か影響はあるんでしょうか?

 

飛鳥井木記の失踪

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

「飛鳥井さんの病室に踏み込んだ順番に、こん睡状態に陥ったらしい。目が覚めたら飛鳥井さんは消えていた、防犯カメラもなぜか不具合を起こしていて、詳細は不明だ」

 

 看護士十三人の昏睡事故、そして飛鳥井木記の失踪。以前より詳細な情報が出ているので書いておきます。

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

「意識を取り戻した看護士三人が、奇妙な夢の話をしていて、その内容が三人とも一致しているんだ。まるで同じ夢を同時に見ていたみたいに」

 

 奇妙な夢の内容が知りたいところですが、そこまでは分からず。これを機に飛鳥井木記は消息を断ちます。

 

 この事件、いくつか可能性は考えられるとは思うんですが、話の流れ的にも誘拐や自力で失踪したと考えるより「溶けた」と考える方が良さそうです。

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

「私が、私じゃなくなるんです。それは肉体的な死じゃなくて、私というものが溶けて世界に溢れ出て、混ざり合ってしまうような。そんな私のなくなり方なんです」

 

 前の記事で引用したこの台詞。肉体すらも消えてしまうというのが少し考えづらいですが、起きている人間を昏睡させてしまうぐらい強い思念となってあふれ出た。そんな感じなんでしょうか……?

 

 この事によって世界に悪い影響を与える、と飛鳥井木記が言っていた事も付け加えておきます。

 

 

出会ってしまった二人

背景の仕掛け

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 主人公と新人ちゃん(本堂町)が出会うシーン。次の二つの画像を見比べて下さい。

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 背景の木が違いますね、というか季節感が全く違います。二人の時間の違いがこんな風に表現されてたんですね。

 あ、ちなみにこれはニコ動のコメントで指摘されてました。良く気付いたなーという感じ。いや、言われてから見ると音で誇張されていたり分かりやすくしてあるんですが、気が付かないもんです。

 

時間に関する考察

 新人ちゃんはこの世界に来て20分と言っていました。でも実際に新人ちゃんが主人公のイドの中でミヅハノメに入ったのはもっと前でしょう。その後にアナアキが何度も雷に打たれて死んでいます。

 なので新人ちゃんの時間もかなり短いです。

 

 対して主人公の時間は二年弱、この辺りについては前の記事で書きました。

 気になったのは互いがやって来た時期です。主人公は娘が死ぬ前に戻っています。これはやり直したいという願望があったからでしょうか、姿も現在の鳴瓢ではなく過去のものです。

 

 では新人ちゃんが来たのはどういう時期か? 

 2019年4月20日、これは恐らく新人ちゃんが本当に新人としてベテラン刑事(松岡さん)に連れられていた時期だと思いますが、なぜその時期に戻ったのか?

 あくまで推測ですが、アナアキによって頭にドリルを突っ込まれる前(実際は自分で突っ込んだけど)ではないか。主人公と同じように自分にとって決定的な出来事が起こる前の時期に戻っているのではないかと想像します。

 が、それだと説明のつかない部分があります。

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 額に傷がありますね、つまり新人ちゃんは主人公と違って体は前の状態に戻っていない。これはなぜなのか……?

 

 まぁ単純に、頭に穴が開いてからの時期に戻ったというだけの可能性はあるんですが。

 この辺りはまた一話から見返した時に日付がどこかにないかチェックしたいと思います。恐らく大して重要な部分ではないと思うんですが。

 

 

今回のイドについて

イドの中のイドとは何か?

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

「本当に、素晴らしい世界だったぜ」

 

 結局この世界は何であったのか? いくつかの説はどこかの記事に書きましたが、どれも間違ってるでしょう。

 今思っているのは作中で描かれていた通りです。

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 

 飛鳥井木記のイド(無意識)だったのではないかと思っています。

 10話の序盤で言われていた通り、飛鳥井木記の夢の中には様々な人間がやって来ます。なので未来に関する事まで現れたりします、予知夢と言われていましたね。

 

 そんな沢山の人の思いや記憶によってもう一つの現実と化した世界、それがこのイドの中のイド世界。飛鳥井木記のイドではないかと思います。

 そしてもしかしたらこれは、溶けた後の飛鳥井木記のイドである可能性もあります。なぜなら飛鳥井木記が溶けた後の世界も存在しているからです。

 

 例によって当たっているかは分かりません、というか外す可能性の方が高いと明記しておきます。

 

 

 でもそんなものがなぜ主人公のイドの中にあったのか? 更に言うとイドの中にミヅハノメがあったのは結局のところ主人公だけでした。まぁ他の人間のイドの中にミヅハノメが無いと決まった訳ではないので断言できませんが。

 

イドの変化は?

 最後に、どうして主人公のイドが変わったのか? についてです。

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 以前の雷のイドはこんな感じ。このイドの中にミヅハノメが存在している事で、思念粒子が更新されているという事実が分かりました。

 つまりこのイドは現在の主人公のものである、と。

 

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 しかしこの砂漠のイドも主人公のものである、とのこと。これに関してはちょっとばかり不服です、納得いきません。

 

 更に言うと思念粒子が誰のものか、一度検出されたものは検知した時にワクムスビに名前が表示されるはずです。それも今回はなかった。

 やはり内部に居る犯人が何かを改ざんしたという事なんでしょうか?

 

 

 でもまぁ、この辺りも犯人が分かれば説明されるでしょう。主人公の思念粒子がいつ回収されたのかも分かりませんし。

 

 少々長くなりました、この辺りにしたいと思います。

 

 

 

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