アニメ「ID:INVADED イド：インヴェイデッド」１０話の考察 part ３
書き残しが思った以上にあったので結局part３を書く事になりました。
前の記事はこちら。
アニメ「ID:INVADED イド：インヴェイデッド」 １０話の考察 - アニメをっち
アニメ「ID:INVADED イド：インヴェイデッド」 １０話の考察 part２ - アニメをっち
手帳に書かれた内容は？
一年以上の時間、この世界で何をしていたのか？ と新人ちゃんに問われます。すると主人公は答えます、家族と暮らし、仕事をしてた。その仕事とは警察の仕事と個人的な仕事。
この個人的な仕事とは何でしょう？ これを見れば大体の想像は付きます。
飛鳥井木記を苦しめる連続殺人鬼の始末、それとジョン・ウォーカーの捜索。そして恐らくもう一つ、それはこの台詞で分かります。
「百貴室長が……？ そんな」
「とにかく、真犯人を探すしかない」
室長がジョン・ウォーカーでない事を主人公は確信しているようです。なのでこの期間に主人公は室長の動向をうかがっていたのだと思われます。そして室長がジョン・ウォーカーでない事を突き止めた。
あの手帳には恐らくそういった内容も書かれているんでしょう。
鳥井木記の夢とミヅハノメの違いについて
本当はこの部分を９話の段階で書き上げるつもりだったんですが、時間と集中力の都合で断念しました。
１０話で分かった事もあるのでそれを含めて書いていきたいと思います。
飛鳥井木記の夢とミヅハノメにはいくつかの共通点が見られます。例えば連続殺人鬼しか現れない（イドに入れない）、飛鳥井木記（カエルちゃん）が殺される。ジョン・ウォーカーが姿を現す、等。
しかし違っている点もあるので、その違いを挙げつつミヅハノメのシステムについて想像してみたいと思います。
ジョン・ウォーカーとの関係
まずジョン・ウォーカーですが、イドの中ではそこの住人に恐れられています（円環のイドを除く）。それは恐らくイド主の恐怖でもある、と作中で語られていました。
しかし飛鳥井木記の夢に入ったカオソギは知り合いのような関係だと思われる台詞を言っています。
（９話の後半、「あいつの知り合いか！」）
だから恐れていないのか？ と言われると断言は出来ませんが、ミヅハノメの中とは異質に感じます。
ちなみに他の連続殺人鬼とジョン・ウォーカーの関係ですが、１０話でも新しい情報はありませんでした。
入れる条件の違い
イドに入るにはハッキリと連続殺人犯である必要がある、と言われています。イドの元である思念粒子も殺人犯からしか出ません。
しかし飛鳥井木記の夢には未遂の人物でも入れるようです、カオソギはまだ現実で犯行を犯していませんでした。殺人願望のある人間をジョン・ウォーカーが連れて来るのではないかと思いますが、確証はありません。
入る人間の記憶
イドの中に入る人物はそれまでの記憶をなくして名探偵になります。しかし飛鳥井木記の夢には記憶を持ったまま入れます。
出た後に中の事を憶えているのは共通のようです。
飛鳥井木記（カエルちゃん）の状態
イドの中でカエルちゃんは死んでいます、もしくは直ぐに死にます。
それに対して飛鳥井木記の夢では殺されると目が覚めます。
中に入れる時間
イドにはいつでも入れます。パイロットがいれば時間を問いません。
しかし飛鳥井木記の夢では、当然ながら飛鳥井木記が寝ている間しか入る事は出来ません。
主の違い
イドの主は連続殺人犯。
飛鳥井木記の夢はもちろん飛鳥井木記のものです。
訂正
以前の記事で飛鳥井木記の夢は明晰夢ではないか、と書きました。カオソギがこれは夢だとハッキリ自覚していたからです。
しかしその時、主人公には夢であるという自覚はありませんでした。なので明晰夢ではないとここで訂正しておきます。
失礼しました。
謎の研究
９話の段階では飛鳥井木記がミヅハノメの中に組み込まれている可能性を一番に考えていました。しかし飛鳥井木記が「溶けた」という前提で考えると話が変わって来ます。
画像の白駒二四男の研究ですが、これは飛鳥井木記の脳波クローン（コピー）を作っているのではないかと推測します。そしてこれを元にミヅハノメを作ったのでは……？
これらの仮定を元にミヅハノメがどういう物か考えてみたいと思います。
ミヅハノメの想像図
ワクムスビによって感知された思念粒子が飛鳥井木記の脳波をコピーしたミヅハノメに入ります。その時に飛鳥井木記であるカエルちゃんが殺害される、そこで本来なら飛鳥井木記が目覚めて終るんですが、そのまま思念粒子は飛鳥井木記の脳波の中に残って増幅されます。これによってイドが生まれる。
このイドは飛鳥井木記の夢を元にしているので誰でも侵入可能となります。あ、連続殺人鬼であれば誰でもです。
なのでミヅハノメで行われているのは主に二点。
- 思念粒子の増幅
- 他者による介入が可能
パイロットの記憶が失われるのは作中の説明通り安全装置なのでしょう。
カエルちゃんが死ぬのは死ぬ事によって脳波の主が変わるからではないかと推測。
入れる時間が違うのは、ミヅハノメは脳波クローンなので時間を問いません。
ちなみにカエルちゃんの名称ですが、この段階では「生き返る」のカエルではないかと思いますが……。ちょっと苦しいです。
ワクムスビ＝ジョン・ウォーカー？
気になっているのはワクムスビの存在です。ワクムスビは思念粒子を検知する装置のようですが、これは飛鳥井木記の夢に対するジョン・ウォーカーの役割に似ている。中に入れる人間を特定するセンサーのようなものです。
なのでもしかしたら白駒二四男とジョン・ウォーカーに何かしら接点がある可能性がありますが、白駒二四男が研究によって作り出したとも言えるので断定は出来ません。
しかし白駒二四男が殺害されている事実から、ミヅハノメにはジョン・ウォーカーにつながる何かしらの事実があると考えてもいいでしょう。
10話の考察終了
もう十分書いたと思うのでここまでにします。実はまだ少し書き残しはあるんですが、いい加減自分でもやり過ぎ感はあるので自制します。
１０話のラストで主人公がドグマに呑まれました。これによってもしかしたら「溶けた」状態の飛鳥井木記と何らかの接触が可能になるのかもしれません。
ともかく残り３話です、一応ですがこのアニメは全１３話です。ラストに向けてこの言葉を引用します。
