アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

日本アニメのこれからを考える

 まず自分が業界人でも事情通でもない一般人であるという事実を明記しておきます。その上で考えた妄言です、余り真に受けないようお願いします。

 

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©天原masha/株式会社KADOKAWA/異種族レビュアーズ製作委員会

 

 

(しばらく前置き、本題は「安パイであり危険牌」の項目からなので、現状について自分より理解されている方はそこまで読み飛ばして貰って構いません)

 

潮流

動画配信サイト

 最近の大きな流れですが、まず動画配信サイトが増えてそれらのサービスがオリジナルコンテンツに力を入れだした、その中にアニメも含まれている。という状態があります。

 こんなニュースもありました。

 

av.watch.impress.co.jp

 

 CLAMPを初めとしたアニメ原作者の面々がネットフリックスと契約。他にも『オブソリート』という虚淵玄原案のアニメがyoutubeのオリジナルコンテンツとして制作されました。

 

 各種配信サイトのお陰で原作者のみならず日本のアニメ業界にもお金が入っているようです(アニメーターについては不明)。

 

中国アニメの台頭

 これはもう見逃せない事実となりつつあります。

 

eiga.com

 

 こちらの記事は中国内での興行収入なのであてにならないかもしれませんが、それでもクオリティは上がっているし規模も違う。

 この規模の違いが本当に大きくて、その内アニメと言えば中国と言われる日も近いのでは? と思ってしまいます。

 

 日本のアニメで世界的な知名度があるのはジブリ作品ぐらいでしょうか? 『攻殻機動隊』もかなり古い話になります。新海誠の作品がブランド化しているかについてはまだ様子を見る必要があるでしょう。

 ちなみにアニメとCGアニメの区別はしていません。

 

暗めの展望

 動画配信サイトのお陰で潤っているらしいアニメ業界ですが、それがいつまで続くかは当然分かりません。配信サイト自体が入れ替わる可能性もあるし、日本のアニメがどんな形で求められているかも現在は手探り状態でしょう。

 それと日本のアニメに対するイメージも悪くなっているのも仕方がないのかもしれません。

 

yurukuyaru.com

 

 海外のほとんどの国でアニメは子供向けのコンテンツであり、暴力表現や性的な表現はほぼ使われていないようです。なのでその事を悪と考える人が居てもおかしくはない。個人的には仕方がない程度に考えています。

 その結果として配信サイトや海外での放送を打ち切られる可能性まで考えてしまいます(考え過ぎかもしれません)。

 

安パイであり危険牌

 それでも必ず生き残るであろうジャンルがあります。それはエロとグロです。前の項目で書いた通り海外のアニメに暴力・性的表現はほぼ見られません。中国がどれほど頑張ったところでそれらのコンテンツを公の場で作る事はできない。

 だから日本のアニメはエログロアニメというジャンルでは他の追随を許さないし、良くも悪くもオンリーワン状態である、と個人的には思っています。記事のサムネにあの画像を選んだのはそういう理由です。

 

資金源

 そこで問題になるのは資金源です。

 もし仮にどこの配信サイトも契約してくれない、地上波で流せるアニメはごく一部の面倒な審査をクリアした物のみになった時に、誰がどうやってそのアニメーターやクリエイターに金を払うのか。

 今も海外のサーバーに置かれているであろうHENTAIアニメに著作権の概念があるとはとても思えません。しかしそういうものが描きたくて仕方がない人間というのは確実に居る。金になろうがなるまいが女体を描いていれば幸せというアニメーターは存在する(断言)。

 そんな彼らにどうやって生活費を工面するのか? それを早い内に考えておくべきではないか?

 

 それが「Fantia」のようなクリエイター支援サイトになるのか「キャンプファイヤー」のようなプロジェクト支援になるのかは分かりませんが、その為のルートが確率されて海外からも支援が受けられるようにしておくのは重要だと思います。

 

エロにひそませた作家性

 フとこの流れに既視感を感じました。アダルトコンテンツでありながら文学と言われているらしい「Key」の作品。虚淵玄もアダルトゲームを手がけた事があるようです。

 エログロの中からも野心的な作家は現れます、今までの型にはまらないタイプの作家が。

 そんな流れを世界的な規模で起こせれば痛快だと思いますが……。

 

 妄言はこの辺りにしておこうと思います。一介のアニメ好きとすれば今のように沢山のアニメから好きなアニメを選べる状態は天国ではありますが、この状態がそれほど長く続くとは思えない。なのでこんな記事を書きました。

  未来は誰にも分かりません。