アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 11話の考察
凄い勢いで物語が進んでます、このまま一気に13話まで行くんでしょう。ほんと凄いです、このアニメ。
前置きはいいんでさっさと考察に行きましょう。例によって最初はハイライトのみです。
アナアキの動機は?
ジョン・ウォーカーの作為
前回、印象的な裏切りをかましてくれたアナアキですが、その動機は何だったのか?
「どうして俺に殺されようとする?」
「殺されるに相応しい事をしたじゃないか。君をわざとこのイドに閉じ込めたんだ、まさしくこの場面を夢で見ていてね。同じ光景になった時に何かが僕を突き動かしてそれに僕は乗ったんだ」
夢に見ていたようです。そしてその夢はジョン・ウォーカーによってアナアキに刷り込まれたものだと主人公は解釈しています。
ジョン・ウォーカーは何人も連続殺人鬼を作り上げていますが、夢を利用して一つの状況を作り上げる能力まであるんですね。こんな能力、前からあったっけ?
ともかくこれはジョン・ウォーカーの罠です。そしてイドの中で死にたいと思っているアナアキはその夢に誘導された。
アナアキの自殺願望の根源
「どうしてお前、自分の頭に穴なんか開けたんだ。穴を開ける前何が辛くて、そして名探偵になって穴がなくなると、何が今辛いんだ……?」
「お前、数唱障害だな。その苦痛から逃れる為に頭に穴を開けたんだ」
「数唱障害」もしくは「数称障害」で検索してもこの名称ではヒットしませんでした。近いのはこの辺りでしょう。
数唱強迫
不吉な数やこだわりの数があり、その数を避けたり、その回数をくり返したりしてしまう。
作中で語られているには、数を数えないと気がすまない。数字に取り憑かれた状態がずっと続くようです、かなり苦痛ですね。
これが頭に穴を開ける事でなくなった。だから「穴は解放」と言ってたんですね。
過去の実例
アナアキのこの症状についてニコ動のコメントで早くも指摘されていました。
- 1話のイドの中でカレンダーの日付が現実の物と一致していた
- 2話でベテラン(松岡)が叩いた壁? に数字がビッシリ書かれていた
- 8話の雷のイドで数列に意味がない事を「良かった」と言っている
アナアキのこの症状は注意していれば気付けたかもしれないですね。ちょっと悔しいけど、さすがに無理か。
「クソッ!」
と、これがリストの2話のシーンですが、この場所については考えてました。新人ちゃん(本堂町)がアナアキに連れ去られ、その後に向かう場所といえば? 恐らくアナアキの家でしょう。
ちなみにこの数字と円周率が関係ないか検索したんですが何も分かりませんでした。努力の方向が違う!
イド嵐からの脱出方法
何度か観たけれど、いまいちピンと来なかったので整理しつつ書いていきます。
観察者
「イドの中の時間は、外の現実の時間と同期している。そこにある違いは何だ、そして夢との共通点は何だ」
「ああ、その世界の事を外で誰かが観察してるかどうか、だね。観察している人間が居れば時間は同期するが、居なければ時間は自由に伸び縮みする」
(砂嵐で画像が見づらい……)
「観測者」というワードが出て来ます。ここでは主に時間の同期について語られていますが、とりあえずこれを踏まえて次に行きましょう。
「カエルちゃんは殺人事件、もしくはこの世界そのものの被害者で、俺たちは名探偵だ。彼女の用意した謎を解く俺たちに悪意を向けるはずがないだろう」
この世界そのものの被害者、そして恐らくこの世界(イド)を作っている張本人。
なのでカエルちゃん=観察者で彼女の側に行けば外からも見えるようになる。カエルちゃんの側に居れば井戸端からも観察される、そして帰れる。という事だと思うんですが……、「カエル」ちゃんの名称ってこういう意味なの?
なので主人公はカエルちゃんである飛鳥井木記がこの世界の観察者である事を理解した事になります。死んでるようですがカエルちゃんには見えている。
とりあえずこんな風に解釈しましたが、間違ってたらすいません。でもこれ、ちょっと難しくない……?
犯人はあの人でした
考察記事なのでネタバレを気にする人は居ないでしょうね。なので今更ですがバンバン行きます。
ついに開眼! ジョン・ウォーカーは局長でした。
はい、何というか、一週回って意外って奴ですね。一番怪しい人物が犯人だった、という。
まぁでも、ジョン・ウォーカーについては推理させる気もなかったと思います。誰にでも犯行は可能でした。なので、「……あ、そっか」という感じで受け止めました。
何の出番ですか
「さぁ出番ですよ。……飛鳥井木記くん」
そして生きてました、飛鳥井木記。溶けたんじゃなかった。
謎のスーツを着てます、思わずプラグスーツとか浮かびましたが関係ないです。
この後、何が起こるのか……? そして局長の望みは何なのか? ほんとに上手いところで切りやがって、嬉しいような悲しいような。
でもとりあえず一回目の考察記事はここまでとします。
ドグマァ……
というか、「ドグマに呑まれる」がもっと凄い事になると期待してたんですが、ただの砂嵐でしたね。予想の斜め上に行ったのがこの作品なのか自分なのか、これは観察者にしか分からないです。
それともこの後にもっと凄い事が起こる予定だったんでしょうか? 嵐に合った後でドグマに呑まれる……、そんな可能性もありますが、もう分かる事はないでしょう。
まぁ、名探偵がずっと砂嵐の中をさ迷い続けるというのも中々の地獄ではありますね。