アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 12話の考察 part2
12話の考察、二つ目の記事になります。
今回は一番の見所であっただろう恋愛パートを中心に見て行きたいと思います。
一応、前の記事のリンクを貼って、
行きましょう。
本堂町とアナアキ
12話のメインである新人ちゃん(本堂町)と富久田保津ことアナアキです。
ちなみに画像のシーンですが、落ちる新人ちゃんをキャッチしたのはいいんですがどうやって着地したのかは不明。でもこの辺りに突っ込むのは野暮かもしれません。
数唱障害は収まったのに
「助かった、ありがとう。それにしても凄い記憶力だね。カエルさんまでの歩数を憶えてたの?」
「数字が好きで嫌いなんだ」
これはイド嵐が起こったけれど二人がカエルちゃんの元に辿り着けた理由ですね。アナアキは頭に穴を開ける事で数唱障害が収まったはずなんですが、それでもまだ数えてしまうようです。
というか自分の歩数まで数えてしまうって……、考えるだけで恐ろしい障害です。
ただ少し引っ掛かったのは、
新人ちゃんとアナアキが落下した時の画像です、かなり転がったらしく砂煙が上がっていますね。
これで歩数を数えられたのかは不明ですが、まぁ方角が合ってればカエルちゃんの元には辿り着けるでしょう。
でも、歩数って何だ……?
この後、二人はこのイドを脱出します。しかし脱出した先は局長のイドでした。
この辺りの考察については次の記事に回します。
親近感?
「ただ、お嬢ちゃんの殺意は気に入ったよ。出来ればもう一度ジックリ楽しみたい」
「何だか嫌な気分……」
この台詞、少し引っ掛かるものがありました。新人ちゃんは以前にこんな事を言っています。
「私が知らない私の心が、他の人に見られたり出入りされたりしてるのが、楽しいです」
3話の病室のシーンです。非常に無邪気な台詞だと思うんですが、ニコ動のコメントではドン引きのようでした。自分の無意識を見られるのが恥ずかしいと感じる人が多いからでしょうか。
まぁとにかく、この時は他の人に見たり出入りされるのが楽しいと感じていた新人ちゃんですが、アナアキに対しては嫌な気分と言っています。
これは単純な嫌悪感というより、アナアキとの関係に親近感のようなものが出来たからでは、と個人的には解釈しています。親や馴染みのある人相手に感じるあの感情ですね。他者より心の距離が近い分、ちょっと離れろよという。
7って数字
「ちなみに数字が好きで嫌いなあなた。7って数字はどう思う?」
「悪い数字じゃないけど、この数字を好きな奴は嫌いかな。プリテンシャス」
「pretentious:自惚れた」これはニコ動のコメントからそのまま頂きました。7は意味が付加されすぎていて過剰だという事らしいです。
ちなみにこの7ですが、新人ちゃんの言う7といえばイドの中のイドで行った推理です。ジョン・ウォーカーは7という数字を基準に連続殺人鬼を作りその被害者の数を決めていました。
その7という数字に対してアナアキは「この数字を好きな奴は嫌い」と言っていますね。アナアキは新人ちゃんの推理を知らないはずなので、これは単純にジョン・ウォーカーとの相性が悪いと解釈していいと思います。
もう一人の7
そして7と言えばこの人。
井波 七星(いなみ なほし)、名前の方に7が含まれてますね。
これは動画を始めて見た時に、既にニコ動のコメントに書かれていました。いやー、早い。
皆さんちゃんとキャラの名前憶えてるんですね(というか作中で七星の漢字が出た事あったっけ……?)。
しかし嫌いな数字が名前に入った人物に殺されるというのも、何やら皮肉な展開です。
穴は一つ
「穴は……、一つ……」
INAMI(やっぱりこう書いた方が落ち着く)の凶弾から新人ちゃんを庇った際の台詞。
この台詞を聞いた時にも少し違和感がありました。
「頭の穴に二つ同じものは無いって事ですよ」
これは5話の台詞です。ハカホリの頭にも穴が開いているが、自分のとは違う、という意味でした。
こことは言ってる事が真逆ですね。この違いも含めて少し後で解説します。といっても個人的な解釈になりますが。
叶った願いの二つ
「ありがとう、本堂町小春くん、君を助ける事が出来て良かった……。チャンス到来、俺の望みはここで二つ叶ったよ」
二つと言っていますね。一つは助けたかったと台詞にありますが、もう一つは?
これに関してはいくつか解釈できると思います、一つ目の解釈は新人ちゃんのイドに入れたこと。そしてもう一つはここへ来る前のイドでも落ちる新人ちゃんを助けたというもの。
最初に思ったのは、2話でアナアキが新人ちゃんにもう一度会いたいと言っていた事です。しかし聖井戸じゃない本堂町の状態で既に二人は再会しています。なのでここへ来てからではない。
なので上記の二つのどちらかだと思うんですが、いまいち決定打に欠ける感じ。
新人ちゃんの秘密
「私の秘密を教えてあげる。……私、あなたの穴が見えなくなったの。欠けてたり抜けてたりバラバラになったものが、私にはそう見えないし、全て整って見える」
一枚目は実際のアナアキの顔で、二枚目は新人ちゃんの目を通して見たアナアキでしょう。こういう演出、素晴らしいですね。上下が入れ替わっているのはキャプチャして気付きましたが。
「君の中で俺の穴は埋まる。これで叶えられた望みは三つだ。三は……、いい数字……」
アナアキ、てめぇ死ぬなのこの野郎……! と、考察中でした(どうでもいいけど耳のピアスは三つなのに顔のピアスはどうして二個ずつなの)。
ではここで「穴は一つ」の個人的な解釈を述べてみたいと思います。
頭の穴に同じものはない、この台詞で既にピンと来た方も居るのかもしれませんが、ハカホリの穴と自分(アナアキ)の穴は違うものです。でも新人ちゃんに対しては「穴は一つ」と言っている。
これは自分の穴と新人ちゃんの穴が通じている、一つのものである。という愛情表現や告白のようなものだと解釈しています。
非常に回りくどいです、好きだけど。
でもここは他の人の解釈も聞きたいところですね。
井波七星と数田遥
「これで、数田くんのところへ行けるのね」
「ダメっ!」
ハカホリこと数田遥とINAMIです。ここの関係もほんとに愛情なのか何なのか良く分かりません。執念?
ちなみに画像の仮面(?)にしっかり穴が開いていますね、これを目印にハカホリのものを見つけたんでしょう。でも……、良くこれだけ沢山ある仮面の中から見つけ出せたなぁとは思います。
ハカホリのイドで
「数田くん……!」
「やぁ井波さん、綺麗になったね」
ずっとこの状態だったのかよ。と思わず突っ込んでしまいますが、それ以上にハカホリがこんな簡単に女性を褒めたり出来る奴だったのかというのに驚きです。
目は死んでるけど。
そしてINAMIがハカホリの方へ近付こうとすると、背後からジョン・ウォーカーに刺されます。
そして少々蛇足でしょうが、このカット。
そして6話のこのカット。
見事な対比です。どこまで行ってもこの二人は距離を縮められない……、切ないものがあります。
百貴と東郷
室長(百貴船太郎)と室長補佐(東郷)です。細かな点ですが、気になったので書いておきます。
「百貴室長……」
インディー・ジョーンズのイドで転がる岩石から逃げる室長補佐。この台詞はモノローグ(独白、心の声)なんですが、それなのに「室長」と言っています。
室長……?
この二人が付き合っているのは11話に明らかになっていますが、それなのに「室長」と言うんですね。
ここは大事な点ではないかと思い、わざわざ取り上げました。これはプライベートと仕事場での呼び名を変えないという事です、そうする事でうっかりミスを防ぐ事が出来る。
だって上司である人物に補佐がいきなり「船太郎」とか「船さん」とか、それどころか「船っち」なんて言ってしまったら大変じゃないですか! 関係がバレるどころかどうしてそんなネーミングになったのかで周囲の人間も仕事にならないですよ。
なので職場で恋人関係になった時にも、相手の呼び名は変えない。普段からそれを徹底しておく、大事な事だと思います。
考察、全く関係ないけどね。
部下たち……?
「百貴。ミヅハノメに閉じ込められるのを、彼女が抵抗したら」
「私は、部下たちの命を守らねばなりません」
ついでに前の記事でも取り上げたこのシーン。
部下たちと言っています。まぁ間違ってはいないし、きっと責任感の強い室長にとっては本心だと思います。
それでも恋人が一番大事なんだろうてめぇ! と思ってしまうのも無理はないでしょう。
救出が成功した際に、そういったラブシーンは描かれるんでしょうか? うーん、多分ないと思いますが、何やら期待してしまいます。
主人公と家族
このシーン、挿入歌と共にサラッと流れてしまいますが、いいシーンです。主人公の何ともいえない笑みに込み上げるものがあります。
もしかしたらイドの中のイドに戻って家族と一緒に過ごすラスト、というのもあるかもしれないと思ってたんですが。もう既に主人公の中では気持ちの整理がついているようです。
さて、主人公は生き残る事が出来るんでしょうか? 局長に腹を撃たれて重症の状態でイドに潜っています。正直、嫌な予感しかしないんですが、そういう終わり方もあるだろうと覚悟しておいた方がいいのかもしれません。
では、この辺りで二つ目の記事を終わります。