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アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 12話の考察 part4

 1話につき三つまでに抑えていた考察記事ですが、ついに四つ目になってしまいました。3はいい数字なのになぁ。

 では残りを書いていきましょう。

 

アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 12話の考察 - アニメをっち

アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 12話の考察 part2 - アニメをっち

アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 12話の考察 part3 - アニメをっち


 

 ジョン・ウォーカーは名探偵?

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

「こいつはカエル、そして私の名前は裏井戸。カエルの死の謎を解くのはこの名探偵の私で、……カエルを殺した犯人は私だ」

 

 ジョン・ウォーカーのコスプレ姿は局長が名探偵になった姿でした。

 どうもこの事実がいまいち納得できなかったので整理します。

 

 

 連続殺人鬼が名探偵の姿になるのはミヅハノメを通してイドの中に入った時だけです。12話でもアナアキこと富久田は穴井戸の姿になっていません。

 これは飛鳥井木記の夢の中でも同じで、10話のカオソギは名探偵の姿ではなく普段着でした。

 

 飛鳥井木記の発言によると局長(ステッキ野郎)が夢の中に現れたのは他の連続殺人鬼たちが夢の中に入って来る前です。その時にはまだミヅハノメは存在しません。

 なので考えられる可能性は二つ、

 

  • 局長はミヅハノメのプロトタイプより更に前の物を持っている
  • もしくは局長には特殊な力があって、最初から名探偵として飛鳥井木記の夢の中に入れた

 

 この辺りではないかと思います。

 

名前の考察

 局長は「裏井戸」と名乗っています。この呼び名から局長の本名である「早瀬浦」を想像する方は多いかもしれませんが、そもそも主人公である鳴瓢秋人の名前に酒井戸の「酒」の文字は存在しません。

 これは穴井戸である富久田保津も同様です。

 

 なので探偵名にはまだ明かされていない法則性があると考えるのが妥当なところだと思います。

 それでも局長が「裏」の役割でイドに関わっていたこと、アナアキが「穴」としてイドの影響を受けない点など、それとなく察する事が出来るポイントがあるのも確かです。

 

(主人公の「酒」が「逆」を意味しているにしろ、「聖井戸御代」に関しては推察する余地すらありません)

 

局長のナイフ

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(C)IDDU (C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

 

 そしてもう一つ気になっているのはこのナイフ。ジョン・ウォーカー絡みのイドではカエルちゃんはいつもナイフで殺されています。

 

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©IDDU/id:INVADED Society

 上から1話のアナアキのイド、5話のハカホリのイド、6話のINAMIのイドです。

 ハカホリのイドでは凶器のナイフが見当たりませんが、そのナイフはイドの中の(若い)ハカホリを切り刻み、そしてこの12話でもINAMIを貫いたナイフです。

 

 INAMIのイドに居たカエルちゃんは自殺なので関係ないかもしれませんが、ジョン・ウォーカーである局長が飛鳥井木記を夢の中で殺す方法は胸をナイフで突く事だったのではないかと想像できます。

 

例外

 ちなみにジョン・ウォーカー絡みのイドでも例外がもう一つあって。

 

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©IDDU/id:INVADED Society

 主人公の落雷のイドでは雷に打たれています。砂漠は脱水症状でしたね。

 

 ちなみにこれらのナイフが同一の物でないか以前に調べたんですが、1話と5・6話では全て違う種類のナイフでした(12話は未確認)。

 

局長の計画はいつ始まった?

 これはただの推測、妄想に近いものになります。興味のない方は飛ばして下さい。

 

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©IDDU/id:INVADED Society

「 私には、私の正義感がある。それに従い、蔵そのものを巨大なミヅハノメとし、より大きな範囲で捜査を行えるようにするんだ」

 

 12話最初の考察記事でも取り上げたこのシーン。

 局長はいつこの計画を考え付いたのか? についてです。

 

 最初はただの快楽殺人として飛鳥井木記を夢の中で弄んでいただろう局長ですが、今のところそれは個人的な楽しみだっただろうと考えています。

 それがこれだけ大きな計画に発展したのにはどんな経緯があったんでしょう?

 

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©IDDU/id:INVADED Society

「世界融解の進行速度は、思ったより速い……」

 

 12話の序盤で局長が意味深な台詞を吐いています。この「世界融解」というのは恐らく飛鳥井危機が溶けている事だと思うんですが、局長がこれに気付いているという事は恐らくその辺りがキッカケだったのではないかと想像します。

 

 己の快楽の為に飛鳥井木記を殺害していた局長ですが、それを続ける事によって飛鳥井木記に何らかの変化があった。その変化がハッキリと分かるのは看護士集団昏睡事故になりますが、その段階でプロトタイプミヅハノメが完成していた事を考えるともっと前になります。

 

 

 個人的には連続殺人鬼を飛鳥井木記の中に呼び込んだ段階。つまりタイマンやアナアキに声を掛けていた三年前辺りではないかと想像します。

 理由としては他の殺人鬼に飛鳥井木記を殺させるメリットが局長にないからです。

(局長が他の連続殺人鬼に飛鳥井木記がいたぶられるのを見て喜ぶタイプのへんた……殺人鬼なら別ですが)

 

 

 

 裏井戸の性格は残忍で享楽的で、とても老人には見えない部分もあります。その裏井戸の性格が局長の本質部分なんでしょうが、三年以上かけてこんな計画を実行している事を考えると彼の正義感というのもまんざら嘘ではないと思ってしまいます。

 まぁ最初は己の為だけに夢の中で女の子を弄んでいて、そこで変化に気付いて新しい計画を立てるという。非常に場当たり的な感じもしますし、イドの中で永遠に生きるという目的も考えるとそれってどうなの? とも思うんですけどね。

 

生存確率

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©IDDU/id:INVADED Society

「なぁ、この世界で死んだら、俺たちはどうなると思う? 現実で目覚めるかな?」

「いい質問だ。昏睡した看護士の内、13人中4人はまだ眠ってる。つまり目覚める可能性は69%、約七割だ。試してみるか?」

 

 ここでは約七割と言われています。

 

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©IDDU/id:INVADED Society

「もしこのイドから出る事が出来たら、ここで起きた全ての死は、なかった事になるんでしょうか?」

「さぁな。でも感覚的にだが、生きたい奴は死んでも蘇ってくるさ」

 

 ここでは生きたい奴は蘇ると言っていますね。

 これはどちらとも解釈できますが、個人的には後者でしょうか。看護士で眠ったままの4人は生きたくなかったか、生きるだけの十分な理由がなかったと考えています。

 

メタ

 そしてここからメタな考察になりますが(嫌な方は飛ばしてどうぞ)、フィクションにおいて生き死にというのは割りとパターンが決まっています。特にこんな連続殺人鬼のような存在の生死はほぼほぼ決まっています。

 沢山の人を殺した奴は死ぬ、というもの。その背後にあるのは社会通念みたいなやつです。

 

 もちろんそれを裏切る形で悪い奴が生き残るというパターンも存在しますが、基本的には罪を犯した奴は死ぬんです。そうしないと観ている人間に納得して貰えないというのが大きな理由でしょうか。

 まぁそれでもアナアキには罪を償って貰いたいし生きていて欲しいなーなんて思ったりもするんですが、その辺りも最終話で分かりますね。

 

残りの細かな考察

 後はちょこっと気になった程度の軽い考察です。いつもは記事化しない分ですが、ここまで来たので書いておきます。

 

食事とおトイレは?

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©IDDU/id:INVADED Society

 

 飛鳥井木記が閉じ込められていただろうミヅハノメの中(?)です。浮いてるのも不思議ですが、この状態で食事や排泄はどうしてたんだろう? と思ってしまいますね。

 着ているスーツでどうしてもチラついてしまう『エヴァンゲリオン』の綾波レイですが、彼女が培養されていた容器(?)は水で満たされていたので栄養と排泄は可能だったと思われます。

 

 それに室長は彼女を再びこの中に入れようとしているらしいですが、その方法が良く分からないですね。重力どうなってるのここ。

 

誰のイド?

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©IDDU/id:INVADED Society

 挿入歌と共に登場したこのイド。コメントによるとINAMIのイドが更新されたものではないか? という指摘があったので検証してみます。

 

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©IDDU/id:INVADED Society



 こちらの画像は6話の円環のイドに現れた電車です。INAMIはこの電車に思い入れがあるようなので、同一のイドなら同じタイプの電車になると思いますが、どうでしょう?

 残念ながらこの電車はつながっているので前から見る事は出来ません。なので側面から判断するしかいんですが、暗くて分かりづらいです。

 

 ただ一点、12話のイドは時間帯が分かりづらいですね。意図的に明るくしてある可能性もありますが、この時間帯の違いによって別人のイドではないかと思います。

 あくまで個人的意見です、証拠もなし。鉄道マニアの方ならこの写真だけで分かったりするんでしょうか?

 

 

 という辺りで12話の考察は終了。後は静かに最終話を待ちましょう。

 

 

 

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