アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

本『現代アニメ「超」講義』の個人的メモ

 一応、こういうブログをやっているのでそれらしい本を読んでみよう、と思い手に取った本です。内容的には非常にかゆいところに手が届くものでした。今まで漠然としていた部分がハッキリする感じ。

 まだ半分ほどしか読めていませんが、1章の内容の理解を深める為に少し書き出してみたいと思います。

 そのまま書き写さなければ著作権は問題ないよね?

 

現代アニメ「超」講義

現代アニメ「超」講義

  • 作者:石岡良治
  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

10年代アニメの系譜

 本の中で10年代のアニメが大きく分類されていました、それらついて本の内容と個人的な感情を書いてみたいと思います。

 

 ノイタミナ

 アニメを観ている人間で「ノイタミナ」と聞いてピンと来ない人も少ないのではないかと思います。作品のリスト等を含めてwikiが詳しいのでリンクを貼っておきます。

ノイタミナ - Wikipedia

 

 個人的には『モノノ怪』や『図書館戦争』辺りの印象なんですが、一般的なイメージは『ハチクロ』『のだめカンタービレ』辺りでしょうか。

 それまでの男性視聴者に向けた作品が多かった深夜アニメ枠ですが、その方向性を大きく変えた作品群で知られているイメージです。結果としてライトな層から女性視聴者まで獲得し、今もまだその余波を感じるジャンルです。

 

テレビがないと分からない

 実はこの流れがいつ始まったのか知りませんでした。少女漫画が原作だけれど男が見ても楽しめる作品、そんな位置付けの作品群があるのは気付いていたんですが、その始まりがノイタミナだったとは……。

 これもテレビがない弊害です。なので『東のエデン』や『空中ブランコ』といった作品も観てはいるんですが、それを観たのは確かニコ動だったと思います。

 

深夜番組枠

 『ぱにぽにだっしゅ!』を始め『てーきゅう』や『すごいよ!!マサルさん』といった深夜番組的なノリ(「にぎやかし」と個人的には解釈しています)の作品群。

 ああ、確かにあったな、と思えるジャンルです。今期で言うと『異世界レビュアーズ』辺りになるんでしょうか? 失礼な言い方をすると、中身はないが騒がしくて観終わった後に一定の満足感のある作品。そんな感じ。

 

 他にも『監獄学園』や『賭ケグルイ』の名前も挙がっています。これらの作品には「ノイタミナ枠」にはないエロやグロが入る事もあるようです。

 

聖地アニメ

 今や定番となった実際の場所が舞台となったアニメ作品。これの源流はこの本によると『らき☆すた』となっています。

 検索するとそれ以前のアニメの名前が挙がっていますが、一般化したという意味で考えれば問題ないでしょう。『らき☆すた』のOPで話題になった鷲宮神社ですが、アニメの影響で参拝する人がいまだに多く、お祭りに専用の御輿が登場しているようです。

鷲宮神社 - Wikipedia

(「らき☆すた神輿」の項目参照)

 

 アニメを使った町おこしが始まったのはこれ以降という事になりますね。今では割りと当たり前になっていますが、言われてみると確かにこの辺りが転機になっているようです。

 

難民アニメ

 「悲報、残り12話」というコメントでお馴染みの(そうでもないか)難民アニメ、というか日常系アニメですね。このジャンルは本当に強く、一体いつまで続くんだと個人的には思っていますが、見逃す事はできないジャンルでしょう。

 

 えー、個人的な事を言わせて貰うと、終わるのを嘆く割に3期以上続くアニメがほとんどないですね。理由はそれほど売り上げがないからでしょうか。それとも別の女の子たちが見たいの?

 難民と言っている割にどうして4期5機といった作品が出て来ないのか? 少々疑問のあるジャンルではあります。

 

 

 分類としてはザッとこんな感じでしょうか。

 

原作の変遷

成人ゲーム

 アニメの原作にもブームがあるのか、一定期間ごとに変化しているのが見受けられます。

 具体的には、90年代の成人ゲーム原作。タイトルを挙げると『下級生』辺りから始まって、京アニの手がけた『Kanon』や『CLANNAD』へと続きます。

 

 現在も『Fate』がそれに当たりますが、これは余り原作は関係ないのかもしれません。

 

四コマ漫画

 次に日常系の元になった漫画、四コマ漫画です。『らき☆すた』が四コマ漫画なのは理解できるんですが、『けいおん!』も四コマだったとは……。

 他にも『あずまんが大王』やきらら作品にも四コマ原作のアニメが含まれるようです。

 

ライトノベル

 『涼宮ハルヒの憂鬱』や『とある魔術の禁書目録』、『ソードアート・オンライン』と今でも続いている作品もあります。

 当時は全く知らないジャンルだったので(今も読む事はありませんが)またか、という印象はありました。それでも根強い人気を持つ作品も多く、原作はまだ続いているものもあるようですね。

 

ウェブ小説

 これは記憶に新しいところですね。「なろう系」に代表される作品群です。今は主にこの媒体からアニメが作られる事が多いですが、この傾向もいつまで続くのかは分かりません。

 数が多いのでどうしても敬遠されがちなジャンルと化してはいますが、5年・10年と経てば残る作品も限られます。なのでその時にはまた見え方も変わっているんでしょう。

 

本の感想

 前述の通り、本はまだ半分ほどしか読めていません。それでも作中に出て来るアニメのタイトルが非常にマニアックというか、他の本では決して出て来る事がないものまで網羅されていて何やらかゆいところに手が届く内容となっています。

 あ、タイトル以外にも分類としても分かりやすいです。

 

 なのでアニメを数多く観ている方や、他にもニコ動のスラングが出て来るのでその辺りに詳しい方には特におススメできる本だと思います。

 300ページの割に重量感のある本ですが、読み出せばうなずいている内に読了してしまう。そんな内容だと思います。まだ途中だけど。