アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 2話の再考察
全編視聴済み、その状態で再度考察していきます。
新たに分かったこと、それでも分からない部分は全力で考察してみたいと思います。
- エンディングのジョン・ウォーカー
- なぜイドの住人はジョン・ウォーカーを恐れるのか
- ジョン・ウォーカーのモザイク
- 殺意とイド
- 前にも会ってた
- ハリボテのジョン・ウォーカー
- 富久田保津の経済状況
- 主人公の猟奇性
- 2話の役割
エンディングのジョン・ウォーカー
上の画像がEDの最後に映るジョン・ウォーカーのようです。言われてみれば腕や足が途切れてますね。
ちなみにこのジョン・ウォーカーに重なっている画像はケルン大聖堂らしいです。ケルン大聖堂を上から見た画像。
腰の部分がないので分かりづらいかもしれませんが、十字架になっているようですね。ちなみにこの情報はニコ動のコメントです。
グーグルマップのリンクを貼りますが、環境によっては重いかもしれません。
教会のイメージはジョン・ウォーカーに合っているのかもしれませんが、いまいちシックリ来ませんね。どうしてこの画像を選んだんだろう……。
だって局長がやってたのは神様ゴッコですよ?
なぜイドの住人はジョン・ウォーカーを恐れるのか
今回の記事のメインです。穴空きを含め、どうしてイドの住人はジョン・ウォーカーを恐れるのか?
始めに言っておきますが、あくまで個人的な解釈です。鵜呑みにしないで下さい。
特例
イドの中にジョン・ウォーカーが現れたのは、穴空きのイド・墓掘りのイド(数田遥と井波)・鳴瓢のイド、それと対マンを含む残り五人の連続殺人鬼(顔削ぎ・舌抜き・股裂き・腕捥ぎ)のイドです。対マンを含む五人のイドについては詳細が明らかになっていません。
(13話のイドにはカエルちゃんとジョン・ウォーカーの姿がないのでここでは外します)
この中でイドの住人がジョン・ウォーカーを恐れているのは穴空きと墓掘り(数田遥)の二人のイドです。そしてこの二人に注目すると一つの共通点があります。
それは殺意で人を殺していない点です。
穴空きは自分の頭に穴を開けたように他の人の頭に穴を開けた、そして彼らはイドの中で家族のように振舞っている。
墓掘りは恋愛感情と殺意が入れ替わっています、なのでそもそも本人に殺意があったのかも分からない。
井波と鳴瓢のイドと比較してみると分かりますが、この二人のイドにもジョン・ウォーカーは登場します。しかしイドの住人も主である二人もその存在を恐れていません。
井波と鳴瓢には殺意があった、だから恐れる必要がないのだと考えます。
なので、穴空きと墓掘りの二人が連続殺人鬼として例外的な存在であったと仮定します。
殺意がないのに人が死ぬ?
穴空きと墓掘りはそれぞれ、仲間を作る・恋愛感情によって犯行に及んでいます。それは殺人という行為とは根本的に違ったものでした。
穴空きにとって殺人は仲間を奪われる事で、墓掘りにとっては恋人を殺されるような感覚だったのではないか。
つまり穴空きと墓掘りにとってジョン・ウォーカーは、殺人という結果を生み出している恐怖の対象である、と考えられます。
すいません、言葉選びが難しくどこまで通じているか分かりません。後日、Q&A方式で書く予定なので、その時にはもう少し考えをまとめておこうと思います。
ジョン・ウォーカーのモザイク
ハッキリと顔にモザイクがかかっています。これは今なら説明できますね、データがいじられているからです。
井戸端には膨大な情報があり、顔認証も即座に行えます。なので局長は自分の顔を認識させた上でモザイクがかかるようにデータに手を加えていたのだと思います。
ただ、局長がやったのか白駒二四男がやったのかは分かりませんが。
殺意とイド
「俺の殺気も、その機械に吸い上げられているのか?」
「人を殺したいというだけの気持ちや憎しみは、どれくらい強くったって、ワクムスビでは検知できないはずですよ」
ここは一応、確認です。
殺気や殺意で思念粒子は出ません。実際に手を下す時にだけ出るのがイド、殺人衝動です。
現実の人間にこんな物質が出るのかは分かりません。それと、もし本気で殺すつもりでも未遂に終わる事はあり、その場合にどうなるのか? それについても作中では描かれていません。
まぁ、この辺りはフィクションなので設定として受け入れた方が早いです。
前にも会ってた
「なんだお前……、前にもどこかであったか」
やはり会っていたんですね、記憶がないはずのイドの中でそれが分かる。鳴瓢の無意識に刷り込まれている。
鳴瓢もジョン・ウォーカーの影響で連続殺人鬼になった人間の一人でした。
ハリボテのジョン・ウォーカー
「勝利!」
このイドのジョン・ウォーカーは呆気なく倒されます。この理由についての考察は墓掘りのイドの時に回します。
富久田保津の経済状況
「自宅以外に、隠れ家は複数用意してある。備えあれば憂いなしさ」
この場所は井戸端によって閉店したレストランだと特定されています。穴空きのこの発言によると他にもまだ隠れられる場所はあるようですね。
富久田保津に関しては33歳という年齢と家族がいないという事しか分かっていません。こんなに目立つ顔ではサラリーマンも難しいだろうし、一体どうやって生計を立てていたんでしょう?
頭に穴を開けたのは三年前、そこから三年間は恐らく働いていないと思うのでよっぽど貯金があったか親の遺産でも継いだんでしょうか?
経営者として指示だけ出している可能性も考えられますが、何やらイメージに合わない。数字に強いので株で一山当てたとかその辺りでしょうか?
主人公の猟奇性
「二度とぉ? 五度との間違いじゃないですか?」
この後、直ぐに「冗談ですよ」と付け加えてますが、怖い台詞ですね。
先の話を見れば分かりますが、鳴瓢はこの時点でかなり落ち着いています。3話で花火師を自殺に追い込んだのも、その前に見た悪夢と娘の事を花火師に言われたからでしょう。
しかし鳴瓢の過去を描く為に一度猟奇的な面を出しておく必要があった。
メタ視点ですいません。その辺りは4話5話と進んで行くと分かります。
2話の役割
1話と2話で一つの事件を解決しています。これで全体の流れを説明しながら、本堂町の負傷という形でもう一つの物語が始まっている。
一般的な作品ならいつも通りを装って一つの事件を解決して終わりなんですが、次の名探偵が生まれるという本堂町の展開も動いていますね。
凄いです。鳴瓢の物語は過去が中心です、なので回想中心にならざるを得ません。しかもそれらの回想が終わっても現在の鳴瓢が出来上がるだけ。
しかし本堂町は未来の分からない人物です。彼女がこれからどうなっていくかは分かりません、……まぁ既に知ってるんですが、その道のりは険しいものでした。
このように回想だけに留まらず、人の変化のダイナミズムもしっかり描かれている、こんな手腕に脱帽してしまいます。
という辺りで2話の再考察は終了。多分、見返せば見返すだけ気付く点はあるんですが、これを最後と気を引き締めながらいこうと思います。
問題は、時間が無い!