アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 3話の再考察
全話視聴済み。もう一度見返して分かった事や、残った謎に自分なりの回答を出して行きます。
完全ネタバレありです。
悪夢の内装
3話冒頭、悪夢で終わるこの一連のシーンですが、もしやと思い9話(イドの中のイド)と比べてみました。
見ての通りです。
もう一つ。
上が3話、下は9話(スマホで対マンのニュース記事を見た後)です。角度は違いますが同じ内装だと分かりますね。テーブルの上の果物まで同じなのは少し違和感がありますが。
「見た事のない建物だ」
2話の冒頭ではこう言っていますが、部屋に関しては同じようです。
夢の中では良くある事なのかもしれません。
ウサギ好き?
3話の内容ではないんですが、10話を見返して気付いたのが上の画像のウサギ時計。下の画像は2話の終盤、壁に貼られた写真です。ウサ耳を付けてる写真がありますね(ヘアバンド?)。
しかし小さい頃の写真にはウサギに関するものは見当たりませんでした。なので大きくなってからの好みかもしれません。
花火師
この映像は1話放映前のトレーラーにあったものです。花火師の爆弾のようですが独特ですね。百貴室長によると爆弾と花火の火薬が混ぜ込まれた物のようです。もう職人の技じゃないですか……。
これだけ見栄えのする爆弾ですが、作中ではそれほど使われませんでしたね。
うーん、もったいないのか贅沢なのか。
手口
本堂町の持っていたタブレットに事件の詳細が書いた記事がありました。それをアップにして切り取った画像です。
読めるか分からないのでザッと内容を要約すると、早朝に一度爆発させ(負傷者10人)その後に来た警察官や野次馬を狙って二度目の爆発をさせる(死者2名、重軽傷者32名)、というもの。
狙いが警察官や野次馬というのは花火師らしいと言えるのかもしれません。
病室で
ドグマに落ちる、確認
「イドは無意識からの産物だ、イドに潜る事はつまり、無意識を意識する事だ。あくまでも理論上だが、イドはその意識の侵略から逃げようとするように、自らを不可視化しながら膨張すると考えられている。そして名探偵はその嵐に飲み込まれ 、自分のイドの中で永遠にさ迷う事になるんだと。その状態をドグマに落ちたと呼ぶらしい」
(うーん、長い)
3話の段階で説明されてますね。こういった設定を序盤に見せておいて、忘れた頃にポンと出して来るというやり方がにくいです。
ちなみにこの「膨張する」という言葉で勘違いして勝手なドグマ落ちのイメージを記事化しましたが、完全に間違えてました。
よっぽど暇なら供養の為に読んであげて下さい。自分ではもう目を通す気すらしません。
他にも重要な情報が
この後、松岡さんの口から次々と重要な情報が語られます。
今言われれば理解できますが、当時は良く分かりませんでした。
この情報を聞いて既に誰かがドグマに落ちているのでは? とも考えたんですが、この推理は間違えていたようです。
(ちなみにそのドグマに落ちたのがカエルちゃんでは? というものでした)
他にもこのシーンでは本堂町の家庭環境に少し触れていますが、本編には余り関係なかったですね。漫画版で語られるんでしょうか?
花火師のイド
花火師のイドは独特でした(他のイドもそうですが)、デスゲームを思わせる生き残りの為の舞台です。
花火師の動機は過去の惨状の再現です。沢山の死体の中で自分が生きているのを確認する、他者の死によって自分の生の実感を得るというものでした。
その為に自ら爆弾を作り、爆発させた後にフリーのライターと称して事件現場に乗り込むという。何とも迷惑な犯人です。
このイドの作りもややこしいもので、太陽が真上にあったり足元に水が流れていたりと、推理のしづらい装置がいくつも揃っていました。この辺りも花火師の趣味なんでしょうか? それとも元ネタでもあるんでしょうか?
推理小説は余り読まないのでその辺りの考察は他の方に任せます。
花火師の顔
これは整形時のカルテのようですね。そして整形後の顔はこちら。
「まぁでもハンサムになって良かったじゃねぇか」
「見た目なんかどうだっていいよ」
かなりイケメンになってますが、どうだっていいようです。
この言葉は恐らく本心でしょう。理由はイドの中の花火師の顔ですが、
整形前のものでしたね。
例のシーン
このシーンは何度観てもゾクゾクしますね、もう凄いとしか言いようがない。
まぁこの辺りについては『羊たちの沈黙』の影響が指摘されていますが、部分的なものなのでパクリ云々を口にする人は居ないでしょう。
もう一つ指摘されるのは『インセプション』という映画ですが、こちらは未視聴なので何とも言えません。
そういえばこの時に隣の部屋に居た穴空きですが、いくら鳴瓢でも穴空きを自殺に追い込むのは不可能でしょう。あのバラバラのイドから精神的弱点を導き出せるとは思えないんですが、どうだろう……。ちょっと想像が付きませんね。
罪悪感
「どうして私たちが死ぬ前に側に居てくれなかったの」
3話のラスと、この悪夢が意味しているのは、鳴瓢がカエルちゃんを娘の椋に重ねて見ていること。そしてそんな気持ちが鳴瓢を名探偵という役割以上にカエルちゃんにこだわりを持たせているという事でしょうか。
最後まで観て分かるのは、そんなカエルちゃんへの埋め合わせのような気持ちも、イドの中のイドで家族に別れを告げる事で解消している。そして再びカエルちゃん本人に助けたいという気持ちが向かっている、という事でしょうか。
3話の役割
3話では1・2話を通して行った一連の事件の流れを半分に短縮して見せています。しかも重要な情報を布石として配置し、主人公の過去も垣間見せています。
本当に「普通の回」というのが無いです。事件を解決しつつ過去と未来に物語が進んで行く。
これだけ情報密度の高い作品も珍しいんじゃないでしょうか。
という辺りで終了。
私事ですが、1記事書くのに3時間は掛かっています。読むと簡単そうに思えるかもしれないですが、結構大変です。なので忙しい自慢をするつもりではなく、本当に時間が厳しいんですよね。
なので合間合間に別の記事を挟んで行くと思います、余り考えなくていい奴を……、とか言ったらまずいか。
新規アニメは始まっていますが、再考察は完走するつもりなのでよろしければお付き合い下さい。