アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

アニメ「天晴爛漫!」 1話を観た感想

 既に2話まで配信済みですが、3話以降がコロナの影響で遅れるようなのでゆっくり行きましょう。

 貴重なアニオリ作品なので今後一話ずつ分析するかもしれません。未定ですが。

 

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©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会

 

 

 特にネタバレはないけれど、作品に関する説明は省くので視聴済みである方が助かります。観ていなくてもこの記事で興味を持って貰えたら嬉しいなー。

 

 特長三点

 まずは個人的に感じた特長を三点挙げてみます。

 

  • 多国籍・万博感
  • 何かにとり付かれてしまった人間
  • レース物

 

 それぞれについて解説します。

 

多国籍・万博感

 キービジュアルを見て貰っても分かると思いますが、服装や髪の色がバラバラです。恐らく人種が違うのでしょう。メインはレースのようなので世界中から人が集まっているのだと思います。

 この感じ、『ストリートファイターⅡ』と言えばある程度通じるでしょうか。色々な人種や民族がそれぞれの衣装や文化色の強い格好で競い合う作品。

 見ているだけで楽しい万博のような感じ(実際に見た事はないが)。様々な文化を横並びにして見せる方法は良い意味で島国的だと言えるのかもしれません。

 

 彼らがそれぞれの理由でレースに出て競い合う。その理由は一つずつ明らかになっていくでしょう、何やらワクワクしてしまいます。

 

何かにとり付かれてしまった人間

 とり付かれたと言っても霊的な話ではないです。主人公は幼い頃に異国から来た船を見て強く心を撃たれている。それは主人公の乗っている船の形をした車? にも現れていますが、どうやら彼が惹かれたのは船という物自体ではないようです。

 見知らぬ世界とそれをつなぐ為の乗り物、といった辺りでしょうか。

 

 主人公は現実社会に嫌気が差している。家の体面や世間体、そしてそんな事ばかり言う周囲の人間に。そしてそこから飛び出そうと準備をしていたようです。

 何やら夢のある話に聞こえるかもしれませんが、同時に危険な人物でもあるでしょう。まぁ実際に1話で既に死に掛けてはいる訳ですが……。

 

 

 余談ですが、こういう人物を見ると思い出す詩があります。「トリスタン」というタイトルだったと思いますが、うろ覚え。

 

 美くしきもの見し人は、
 はや死の手にぞ渡されつ、
 世のいそしみにかなわねば、
 されど死を見てうるうべし、
 美くしきもの見し人は。

 

 実際は「美しき」の部分が「麗しき」だったと思いますが内容には余り関係ないでしょう。

 何かにとり付かれてしまった人というのは危うい、それでいて目が離せない。本作の主人公はそんなタイプの人間のようです。

 まだ読んでいないんですが『竜馬がゆく』の坂本龍馬もこんなタイプの人物なんでしょうか?

 

レース物

 実はこの手の作品には余り触れてないです。映画の『TAXI』や『ワイルドスピード』は観たと思うんですが(それでも記憶にはほぼ残っていない)、これらはレースというよりカーチェイス物だから参考になるかは分かりません。

 でも殴り合いをして血が飛び散るような物より最近の子には受けがいいのかもしれないです。車もガジェットといえばガジェットだし(雑)。

 

 細かな点で気になるのは、レース中の会話部分です。これは『ガンダム』でも問題になっていた事ですが、乗り物に乗っていると搭乗者同士の会話が出来ない。しかしドラマを作るのに会話は不可避です。

 この問題をどう解決しているんだろう……? まぁこの回答は直ぐに出るかもしれません。スピーカーかトランシーバーでもあれば解決するでしょう。

 

 

全体の流れの予想

 こういうキャラクターの多い作品では一定のパターンがあります、一話一話でそれぞれのキャラクターを深堀していくという手法です。

 特にこの作品では多国籍だしそれぞれのバックボーンやレースに参加した理由もバラバラで、期待が持てそうです。

 国を追い出されたり、名誉の為であったり、単に金目的なのかもしれません。そんな話が毎回、場所を変え繰り広げられる。これは楽しみでしかないでしょう。

 

 後はどれだけ魅力的なキャラクターが生み出されるかですが、これは観るまで分かりません。

 

デコボココンビ?

 かぶいた格好をしている主人公ともう一人の侍がメインのコンビでしょう。この二人はそれぞれ「夢」と「現実」の役割を持っているように思います。デコボココンビも色々ありますが、このパターンは少し珍しいでしょうか。

 でも、それなら主人公はケンカがひどく弱かったり、欠点があるように描かれていても面白かったかもしれません。今のところはカラクリ道具で好き勝手にしているようですね、余り隙がない感じ。

 

 今後もっと明確な違いが出て来るかもしれません。

 

結末予想

 割と王道な作品だと思うので、それほど突飛な結末は迎えないでしょう。

 レースを通じてライバルたちと心を通わせ、ますますレースにのめり込んで行く。もしくは優勝して賞金か商品を手に入れて宇宙に行く?

 

 1話を観た限り、主人公が家(日本)に戻る理由は何一つないようです。そこがちょっと空恐ろしいですね。侍の方は戻りたがってますが、許婚の説明が何やら怪しかった。逆に美人というパターンもありますが、これはその時にならないと分かりません。

 

どうしよう……

 どうにもひねくれた人間なせいか、王道の作品というのを苦手としています。しかも前に取り上げた作品が思った以上に面白かったせいで妙なハードルが上がってしまっている。

 製作陣には申し訳ないけれど、途中で飽きて投げ出す可能性もあります。そんな可能性も込みで書いて行くべきかどうか……。

 

 とりあえず3話辺りまで様子見しようかな、と。最初の感想はこんな感じです。

 我ながら面倒臭い人間なので困ります。