アニメ「天晴爛漫!」 2話の感想、分析 part 2
2話の残りです。細かな点ばかりなのでサッと行きましょう。
前の記事はこちら。
先住民族
「見た事ないか? 首にこのタトゥーの男だ」
「うせろ」
1話の冒頭を除けば初登場でしょうか、名前はホトト。公式のキャラクター説明には「11歳のアメリカ先住民族の少年」とあります。
かなり特長的な格好をしていますね。まぁ格好に関しては他のキャラクターもそうなんですが。
どうやら人探しをしているようです。首にタトゥーの男……? 一体誰なんだろうとは思いますが、公式のキャラ説明に全て書いてありました。公式ネタバレです。
といっても王道なストーリーなのでその辺りは余り期待せずに見た方がいいのかもしれません。
動物園コンビ
「大丈夫か、坊や」
「なんだぁ? ここは動物園か?」
同じシーンです。ちょっとヒヤッとする台詞ですね。当然ですがこの台詞の「動物」には侍の小雨も含まれます。
この作品では余り表立っては描かれていませんが、こういった差別意識は根強いものでしょう。先住民族と着物を着た日本人がそんな目で見られても仕方がないのかもしれません。
当時の話なら、ですけどね。
先住民族と日本人?
アメリカ先住民族のインディアン(とは公式サイトにも書かれていませんが)の子供であるホトトですが、1話の冒頭で天晴たちと行動を共にしているのが分かっています。
考えると少し不思議な組み合わせですね、確かにマイノリティという意味では当時の日本人もそうだとは思いますが。
ここに何かメッセージ性があるのかな? と考えてしまいますが、先を見ないと分かりません。
カーレースとバトル
「車を作る金はどうする、道もない荒野を走れる土地勘は? 危険地帯で無法者から身を守れるのか。運が良ければロスを出る前にリタイアだ、下手をすれば荒野で野垂れ死にだ」
前の記事でも扱ったこの台詞ですが、ここでようやく分かった事があります。レースをやるはずなのに今までやたらと格闘シーンが出て来て疑問だったんですが、これですね。
「危険地帯で無法者から身を守れるのか」
つまりレースと格闘(バトル)の両方をやるようです。そういえばオープニング映像も無駄に戦ってましたね。意識してないと気付かないもんです。
細かな変化
第一問
本当に細かな点で申し訳ないんですが、
二つの画像の違いが分かるでしょうか?
ちなみに一枚目は1話の序盤、牢屋のシーンで二枚目は2話の中盤のレストラン? のシーンです。
はい、正解は天晴の持っている物が変わっています。一枚目は恐らく筆ですね、でも二枚目はつけペンというんでしょうか、洋風の物に変わっています。
第二問
次は分かりやすいです。
同じカラクリ人形ですが、一枚目は1話で天晴の居た蔵から出て来た物。二枚目は2話の序盤で船長にあげた物です。
なぜか衣装が変わっていますね、これを作ったのが天晴なのかは不明。裁縫の腕のあるのか、天晴は……?
どうやらこういう細かい変化がいくつも隠されているようです。きっと気付いてないだけで他にもあるんじゃないでしょうか?
発見しても特に何もないですが、例の台詞を堂々と言う事が出来ます。
「オレでなきゃ見逃しちゃうね」と。
団長の手刀を見逃さなかった人とは (ダンチョウノシュトウヲミノガサナカッタヒトとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
まぁ、何の意味もないんですけど。
当時のマシン性能
「なぁ。これ、一回の給油でどれぐらい走るんだ?」
「……え?」
空気を読まない天晴が急にした質問です、それに答えられるシャーレンもさすがですね。メカニックをやってるので当然なのかもしれませんが。
ここで出て来た数字は以下。
- 一回の給油で50か55マイル走る。
- タンクは43リットル入る。
- 1リッター辺り1.2マイル走る。1.2マイルは約1.9キロメートル。
車に詳しくないので現在の燃費の悪い車を検索してみました。
ワーストはランボルギーニのようです。
マニュアル車の市街地での燃費は、驚異の3.4km/L!
現在のワーストよりもかなり低いですね。これも技術の進歩なのでしょう。
というか、ここまでハッキリした数値を出して来るのは資料に対する自信でしょうか。
イベント衣装
シャーレンの衣装は目立ちますね、天晴もそうですが。
画像では途切れていますが、足には「喜」の文字が入っていて頭の後ろには髪飾りのような扇子があります。その扇子には「福」の文字が。
普通にしていても浮いてしまうんですが、更にこの作品では他のキャラクター、特にモブキャラの服装がしっかりしているので尚更なのかもしれません。
手段としてはレースが始まるまで普通の服を着て、レースの際に衣装を着替えるという方法もあると思うんですが、アニメというのはキャラデザインが決まっている場合もあるのでその辺の融通が利かなかったりもします。
風景や当時の衣装がしっかり再現されているんだと思います。でもそのせいでキャラクターに違和感が出てしまうという、何とも皮肉な結果となっています。
こんなのは監督含むスタッフの方々も重々に理解しているでしょう。
この辺りで
2話も終了です。5月2日現在で残念ながら4話の放送は未定なままですが、とりあえず3話まで書いてしまいましょう。