アニメ「天晴爛漫!」OPの分析
オリジナルアニメ『天晴爛漫!』のオープニング映像を見てあれこれ分析しようという記事です。
前置き
「アニメのオープニング映像には全てが描かれている」、という説があります。実際、後で観ると意味が分かるような仕組があったりメッセージが隠されていたりするようです。
では、この作品のOPにはどんな意味が隠されているのか? それを分析してみようと思います。
OP曲はこちら。
分析
導入
導入部分は主要キャラでありレーサーの七組九人の画像が流れます。それぞれに背景色が違い(被ってるのもあり)、絵的にもカッコいいです。
タイトル
それらの色で書かれた文字が画面を埋め、整っていくとタイトルの文字が出ます。この記事の最初の画像です。
「天晴爛漫!」の文字が赤いのはやはり主人公のカラーが赤だからでしょうか。
曲部分
歌が入ると天晴号(主人公の車)が走っていて、背景が晴れ・夜・雨・夕日と次々に変わって行きます。これは何日も掛けてレースをするという意味でしょう。
ちなみにこの「APPARACING」という文字ですが、原作者の名前となっています。共同で脚本を書く時に度々使われる手法ですね。
そして車内部の天晴が操縦しているシーン。クラッチにブレーキと、やはり絵がカッコいいです。
ここからキャラ一人ずつの説明シーンになります。
部屋の中で刀の手入れをしている侍の小雨。良く見ると刀の柄が外れていますね、手入れの際に外す事もあるようです。
それに対して野外で釣った魚を頬張るホトト、逞しいです。
画像だと分かりづらいかもしれませんが、背後に流れ星が落ちてます。流れ星は死の暗示であったりするんですが、それが過去の死かこれからのものかは分かりません。
まぁ幼いこのキャラが死ぬとは余り考えられませんが。
謎の舞台で拳法の練習をするシャーレン、こちらも野外ですね。枯れた木が前面を流れる通り、彼女の前途も多難です。
そして電車の中でお茶を楽しむアルとソフィア。非常に対照的ですね。
逆光で見えずらいですが、ディランです。3話で小雨とホトトを助けてくれたガンマン。右の人物は大会主催者の一人、GM(グレートモーターズ)の社長でしょうか、役職は分かりませんが作中でも既に登場しています。
あからさまに怪しい感じですね。もしかしたら何か企んでいるのかもしれません。
ここから先のキャラクターは1話の冒頭を除いて登場していません。公式サイトによるとTJという人物。バッタバッタと人を撃ち殺してますね。
次の彼は個人的に期待している人物です、賞金稼ぎのリチャード。
ややローアングルで本人も空を見上げているという清々しい絵面。何やら自由人さを感じますが、いつ登場するのかはまだ分かりません。
最後は露骨に危険な匂いがするこの二人。TJと違って戦闘シーンすらないので、どんな方法で戦うのかすら分かりません。
名前は左のでかい方がギル、右はチェイスです。公式サイトを見ればネタバレがされている、ある意味ラスボス的な存在です。
ここから少し整備シーンが入ります。これだけ内部を見せているのはやはり下調べに自信があるからでしょう。本編でもマシンの故障は避けられないと思うので、修理シーンは何度もあると予想しています。
残念ながらどれが何のパーツなのかはサッパリ分かりませんが、本職の方が見たらどう思うんでしょうね? 今の車と昔の車、そしてガソリン車と蒸気自動車の違い等、あれこれ見る部分はありそうです。
次はそれぞれのキャラによる戦闘シーン。
そういえば天晴がここでセグウェ……、ゼンマイアシスト付き二輪車に乗っているので、3話でアルたちにこれをあげてしまったのは意外でした。
今後これが天晴たちの手元に戻る事はあるんでしょうか? それとも二台目を作るのかな?
続いて小雨が刀を振り下ろしますが、2話を観た方なら少し驚きのシーンですね。
果たして小雨は刀を振れる日が来るんでしょうか……? ってこのOPネタバレ?
次はシャーレンの蹴りが入ってホトトが斧を投げ、最後にアルがフェンシングの腕を披露します。敵らしきモブはガンマンの格好をしているので、2話で言われていた無法者というのは彼らなんでしょう。
この部分で戦闘シーンがあるのは天晴と小雨を含めたこの五人、彼らが中心になって物語が進んでいくのだと思います。
その後、レーシングカーが次々と現れ、
知ってる方には分かるこのシーン、「ガン=カタ」です。
「ガン=カタ」は映画『リベリオン』に登場した架空の格闘術の事です。詳しく知りたい方はwikiがあるのでこちらで。
ザックリ説明すると、中距離・長距離を想定して作られた拳銃で近接戦闘をするというもの。
拳銃は基本的に真っ直ぐに弾が飛ぶようになっているので、銃の向きさえ変えれば弾は当たらない。だから銃の向きを互いにそらしながら戦うという独特の戦闘スタイルです。
「ガン=カタ」で動画検索をすればいくつも動画が見つかるでしょう。
最後は走る車や風景が流れ、
七台の車が夕日に向かって走って行くシーンで終わり。
レースをしてるはずなんですが、なぜか仲良く走っているように見えてしまいますね。
構成
全体の構造としては、人物説明→見せ場のアクション→背景や風景という割とオーソドックスなものだと思います。キャラクターの一人一人で背景が違っているのはそれぞれの背負った者がバラバラという意味でしょう。
曲のテンポも速く、女性ボーカルの荒い歌い声がキマってます。
ちなみにアニメオープニングのテンプレートを知るにはこちらの動画が一番手っ取り早いと思います。
『てさぐれ!部活もの』のOP、「Stand Up!!!!」
歌詞がかなりメタな内容になっているので分かりやすいです。
(アニメーション)/てさぐれ!部活もの関連曲集「てさぐれ!歌もの」 【CD】 価格:2,200円 |
疑問点
見ていて一つ気付いたのは、導入部分に賞金稼ぎのリチャードの画像がない事です。1話の冒頭を見返しましたが残念ながらリチャードは映っていませんでした。
しかし公式のレーシングカーを見ると、1話の冒頭にリチャード号が一瞬映るのが確認できました。途中参加という訳ではないようですね。
公式のキャラクター説明にも「控え目な性格」とあるのでその辺りが理由でしょうか? それにしては妙な采配ですね。アニメを見ていけばまた分かる事があるかもしれません。
という辺りでOPの分析を終了します。4話が非常に楽しみなところですが、残念ながら5/10の段階でも発表はありません。