アニメ「天晴爛漫！」 大陸横断レースの距離や日数を計算する
アニメ『天晴爛漫！』の中で開催されるアメリカ大陸横断レース。このレースの詳細を調べながら書く記事となっています。
あくまで素人調べなので間違っている点もあるかもしれません、それを前提に読んで貰えると助かります。
概要
距離
スタートはロサンゼルス、ゴールはニューヨーク。これをグーグル先生に聞いてみるとこんな回答が。
距離は2.789マイル、現在の車で42時間かかるようです。
マイルをキロに直すと約4.488キロメートル。日本列島が3.500キロほどあるようなので、更にそこから東京～九州間ほど行けばこの距離になるようです。
列島は広いところで300km程度の幅があり、長さは3500km程ある。
東京から西へ高速道路を『１０００キロ』走れば、九州にたどり着けるらしい！？：ルートハンター supported by BRIDGESTONE - AMラジオ 1242 ニッポン放送
いまいち想像が付きませんが、とんでもない距離だというのは分かりますね。
時間
グーグル先生によると車で42時間、不眠不休で走り続けてこれだけ掛かるという事でしょうか。
では仮に食事や休憩時間を二時間として、睡眠時間を六時間とします。残りの十六時間を走り続けても二日半はかかる事になります。
しかし当然ですがこれは現在の車の性能、そして道が整備された状態での話です。天晴たちの居る1900年前後の車の性能ではこうはいきません。
当時のマシン性能
２話で当時のレーシングカーがどれほどの性能だったか語られています。
出て来た数字はこちら。
- 一回の給油で50か55マイル走る。
- タンクは43リットル入る。
- 1リッター辺り1.2マイル走る。1.2マイルは約1.9キロメートル。
計算
必要なガソリンの量
では一回の給油で55マイル走れたとして、大陸横断の2.789マイルを走るには何回の給油が必要か。電卓で計算すると50.709……、おおよそ51回とします。
43リットルの給油を51回すると合計で2.193リットル。当時の燃費だとこれぐらいは掛かるという事ですね。レース用に少しは改良されていると考えてもいいんですが、そこまでは分かりません。
給油所問題
しかし問題は、この給油をする場所が果たしてあるのか？ という点です。作中でも街中を普通に車が走っていますが、同時に馬車の姿も見られました。
少し調べてみるとこんな記事が。
初期のガソリンスタンドは1920年頃のアメリカにできたと言われています。それ以前、ガソリンは小売店で、缶に入れられて販売されていました。しかし缶から車に入れるのが面倒であり、評判はあまり良くありませんでした。
この記事を信用するなら作中にガソリンスタンドが登場する事はなさそうです。しかし小売店で買う姿も余り想像できませんね。
なので普通に給油所という形で登場する可能性はありますが、問題は時間です。
田舎の方では今でも24時間営業のガソリンスタンドがない場合があります。これが1900年前後のアメリカ、更に田舎町でそんなものが都合良く存在するとは思えません。
場合によっては車を手で押したり、何なら通り掛る車に貰ったり強奪したりといった事まで考えられます。
ただしこれはあくまでフィクションなので、この辺の事には余り触れない可能性もあります。
というか、天晴号は蒸気自動車なので燃料は石炭ですね。石炭ってどこで売ってるの……？
期間
最高速度
車の速度については作中で触れられていません。なのでどれぐらい日数が掛かるのかについては想像するしかないんですが、一つの参考になりそうな情報を見つけました。
こちらによると、1899年4月29日の自動車による最高速度は105.88 km/h。次の1902年では120.80 km/hとなっています。
しかしあくまで勾配のない道を走ったベストタイムなのでこれを参考にするのもどうかとは思いますが、一つの基準として計算してみます。
（ちなみにこの最高速度を出したのは両方ガソリン車ではありません。前者が電気自動車、後者は蒸気自動車です。これは興味深いデータですね）
何日掛かる？
1時間105キロで走るとして4.488キロメートルを完走するには、42.742……時間、、と。まぁこうなりますよね、100キロ出せれば現在の車と性能的には変わりがない。
しかし、当時の世界記録でこの期間と考えればそれほど悪くはないのかもしれません。道に勾配もなく、給油の心配もなく、カーナビもないので道に迷う可能性もある。
恐らくは時速50～70キロで走り続け、途中で障害や休憩が入る。無法者との戦いで怪我をする事もあると思うので治療に時間を食うかもしれません。
なので個人的には十日から二十日辺りと想像しますが、もっと掛かるかもしれません。
ちなみに馬車だとどれぐらいの期間がいるか？ と調べてみたところ、こんな情報が。
1840年代、駅馬車も鉄道もない時代。人々は新天地を夢みて、6か月の大陸横断の旅に挑んだ。
実在する日記を元にしたフィクション。一家で馬車移動なので条件がかなり違いますが、多少の参考になればと貼っておきます。
必要な物
「車を作る金はどうする、道もない荒野を走れる土地勘は？ 危険地帯で無法者から身を守れるのか。運が良ければロスを出る前にリタイアだ、下手をすれば荒野で野垂れ死にだ」
必要な物を言ってくれてますね。列挙すると、
- 車を作る資金
- 道なき道を走る土地勘
- 身を守る術
恐らくこれ以外にも旅先での燃料費や食費が必要になります。
天晴はレース場の不要なパーツとアルから勝ち取った車をバラして自分の車に組み込むつもりでしょう。土地勘はホトトがカバーしてくれそうですね。身を守るのは侍の小雨……よりは天晴とホトトが活躍してくれるかもしれません。
しかし旅先の資金には目処が付いていません、行った先で稼ぐつもりでしょうか？
そしてシャーレンはどうするんでしょう？ 車は所属するレーシングチームの物だと思うんですが、土地勘については不明です。身を守るのは申し分がなさそうですが、旅先の資金については分かりません。
金持ちのアルは土地勘以外なんの問題もないですね。お前が天晴とシャーレンの資金を出せ！
という辺りで記事を終わります。４話が来る気配がなくてもう倒れそう……。
