アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 11話の考察 part2
11話の二つ目の記事です。情報量がくっそ多いのでドンドン行きましょう。
一応、前の記事のリンク。
ジョン・ウォーカーの筋書き
「ジョン・ウォーカーは、俺にお前を殺させたいんだ。お前が生き残るのはあいつにとって不都合なんだ」
なぜアナアキに死んで貰う必要があったのか? 余り必要ないかもしれませんが一応書いておきます。
「今俺たちのこの位置が、お前の頭の中の地図のどこに当たるのかも」
「分かってる、君が探したいものも、あるかなぁ……」
アナアキは数唱障害で数を把握しないと気が済まない、しかもそれを記憶しています。だから足元の数字を見ればイドの中で自分がどこに居るか分かる。
だからジョン・ウォーカーは主人公(鳴瓢)をこのイド嵐の中で永遠にさ迷わせる為にアナアキを殺させようとした。
イド嵐の中の死
ちなみにもしアナアキが殺されたら、そのアナアキ自身はどうなっていたんでしょう? イドの中だから目が覚めるだけ、だと最初は思ってたんですが、恐らく違います。
イドの中で名探偵が死ぬと、直ぐに井戸端によってイドから排出されます。本人の目が覚めるのは死んだからではなく排出されたから。なのでもし排出されずに死んだまま放置されるとどうなるのか……?
意識が死んで肉体が朽ちるのを待つ。ドグマに呑まれた状態とは逆ですね。
ジョン・ウォーカーも中々恐ろしい事を仕掛けてきます。そしてアナアキにそんな自覚があったのかは分かりません。
アナアキに聞け→アナアキに聞いた
以前の記事で、どうして井戸端の人間はアナアキにジョン・ウォーカーの事を聞かないんだ? と書きました。
それがようやく叶いました。
しかしここでも少し疑問があるので書いておきます。
憶えていたアナアキ
「この人物、夢の中で見た事がある?」
「ああ、三年前の8月15日、9月7日、9月10日だな」
イドの中のイドで新人ちゃん(本堂町)の問いにアナアキが日付と時間で答えています。しかもその時のやり取りや光景まで。
操られていたアナアキ
「どうして俺に殺されようとする?」
「殺されるに相応しい事をしたじゃないか。君をわざとこのイドに閉じ込めたんだ、まさしくこの場面を夢で見ていてね。同じ光景になった時に何かが僕を突き動かしてそれに僕は乗ったんだ」
前回の記事でも挙げた砂漠のイドのシーンです。ここではアナアキの記憶にジョン・ウォーカーの姿はありません。しかしジョン・ウォーカーが夢で何かしたのは間違いないでしょう。
二つの可能性
どうして同じアナアキなのに知っていたり知らなかったりするんでしょう? 考えた二つの回答はこれです。
- イドの中のイドは特殊な場所(個人的には飛鳥井木記の無意識だと思っている)なので、本人が気付いていない情報まで引き出せる。
- 夢を見せて誘導したのはジョン・ウォーカーだけれど、ジョン・ウォーカーは夢の中に姿を現していない。なのでアナアキは気付かなかった。
もちろんこれ以外の回答である可能性もあります。
3/18追記 主人公もジョン・ウォーカーに操られていた、でもジョン・ウォーカーの記憶はありませんでした。なので上の説の方が有効かと思われます。
ジョン・ウォーカーの活動時間
「時間帯とかも憶えてる?」
「ああ、8月15日は午後2時から午後3時。9月7日は午後11時から午前3時。9月10日も午後11時から午前3時」
アナアキがジョン・ウォーカーの夢を見た時間です。この情報から新人ちゃんは特に15日の昼間の時間帯に注目しています。
「じゃあ、真面目に仕事しつつ、15日の昼間寝てる奴」
「ん?」
「その昼間が夜の奴だって居るだろう?」
「海外出張!?」
このやり取り、ちょっとおかしくないですか? なぜかジョン・ウォーカーの活動時間が寝てる時間になっている。
ジョン・ウォーカーの活動時間や活動方法は全くの謎でした、覚醒した状態で飛鳥井木記の夢に入った可能性もありました。
それがこのやり取りで、ジョン・ウォーカーも他の連続殺人鬼と同じく寝ている間しか飛鳥井木記の夢の中に入れないという事が分かりました。
これはいわゆる「秘密の暴露」というやつでしょうか。犯人(作者)しか知りえない情報を気付かずに出してしまった訳ですね。
しかしそれでも、どうしてジョン・ウォーカーが他の連続殺人鬼を飛鳥井木記の夢の中に誘導できたのかは謎のままです。単に先に居ただけなんでしょうか?
消えたコックピット
「ちょっと目を離した隙に雷の、三年前の鳴瓢のイドから。コックピット、消えてます!」
このコックピットが消えた時間はイド嵐が起こった時間と同じようです。
それより井戸端は同時にいくつものイドを観察できた、その事にまず驚きましたが問題はそこじゃないです。前回からも続いている「イドの同期」問題です。
三年前の思念粒子に現在の主人公の記憶が影響しているというもの。思念粒子は離れていても持ち主の影響を受けるはずなのに、雷のイドと砂漠のイドはまるで別のものでした。
これに関しては今のところ回答を持ち合わせていません。三年前のイドにミヅハノメがあったこと、しかしそのイドと現在のイドは姿が違うこと。そして同一のイドならなぜ砂漠のイドにあるミヅハノメに最初から新人ちゃんの姿がなかったのか?
もう少しで回答が出そうな気もしますが、もどかしい状態で置いておきます。何か浮かべばまた書くかもしれません。
オフィスラブ(死語?)
やはりこの部分には触れざるを得ないでしょう。
砂漠のイドの元となった思念粒子を確認する為に、再び百貴(元室長)邸へ。この画像が家の前景のようですが、やはりかなりの豪邸です。
ベテラン刑事(松岡)は長い付き合いのようですが、寝室に来るのは初めてだったようです。なので室内に変化があったか? と聞かれても分かりません。
しかし……、
気付く方が居ました。写真立てが変わっているようです。
どうして気付いた? と問われて言った台詞はこれ。
「以前、お邪魔した時にはなかった写真ですから」
「い?」
「え”っ!?」
寝室にお邪魔されているようです、元室長と室長補佐という関係でありながら、寝室にお邪魔するような関係とはどういうものだったんでしょう?
これはしっかり考察せねばなりません。
職場の人間関係とプライベートの人間関係を混合するというのは良くある事例のようですが、この井戸端という機密情報まで扱うような場所でこの二人がどうやって愛を育んだのか……?
そしてその関係が仕事に影響を及ぼす可能性を考えると、室長という立場上その決断には疑問があります。
いや、もしかしたら室長補佐からアプローチがあったのかも……。
しかも周囲の反応を見るところ、二人は完全に交際の事実を隠し通していたようです。人数の少ない井戸端という場所で付き合っているという事実を隠し通す二人の精神力には脱帽です。
しかしそれでも連続殺人犯を捕まえるという重大な使命を帯びた井戸端という場所で、その室長と補佐が恋愛をしているというのはいかがなものか……?
これは監督責任が問われるところです、上司もその責任はまぬがれないでしょう。
ガタッ……!
という辺りで考察のpart2は終わりです。でもまだ重要な部分が残ってますね、連続殺人鬼ジョン・ウォーカーと飛鳥井木記の役割ですが……、それはまた明日の記事で。
(まだ考察が進んでないとか言えない)