アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 11話の考察 part3
11話の考察、三つ目の記事となりました。出来ればこの記事で終わらせたいのでさっさと行きます。
前の記事のリンク。
アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 11話の考察 - アニメをっち
アニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」 11話の考察 part2 - アニメをっち
ジョン・ウォーカーとはどういう殺人気なのか?
作中で問いが登場したのは始めてでしょうか?
ジョン・ウォーカーの事を以前は「連続殺人鬼メイカー」と言っていましたが、今回はハッキリと殺人鬼と書いています。飛鳥井木記の夢に入れる条件が連続殺人鬼だからでしょうか。
その特長について作中でいくつか指摘されています。
本堂町の推理
「被害者が必ず死ぬとは限らない殺人鬼を作る。それがジョン・ウォーカー」
新人ちゃん(本堂町)の推理が冴え渡るこのシーン、情報量が多くて振り落とされそうになるので整理しながら行きましょう。
まずはこの台詞ですね。言われてみれば確かにそうです、被害者は半死半生の状態に持って行かれる。確かに共通した特徴です、全く気付かなかった。
でもカオソギなんて即死級だと思うんですが、まぁアナアキよりマシか。
他に新人ちゃんが導き出した結論は以下。
- 被害者の最大人数は七人
- 連続殺人鬼の犯行は曜日が決まっている
推測
ここから先は個人的な推測です、鵜呑みにしないようお願いします。
「一週間で世界を作った神のように」、新人ちゃんのこの台詞には既視感がありました。これは舞城王太郎の作品に何度か出ているモチーフです。
創世記の天地創造。『九十九十九』で見立て殺人の題材にされていました。他にもあったと思うけどタイトルが出て来ません。
天地創造について詳しく知りたい方はwikiでどうぞ。それぞれの曜日が連続殺人鬼に当てはめられそうな気はするんですが……、そこまでシックリは来ませんでした。
最初にこの台詞を聞いた時は、一週間で世界を作った神のように一週間で世界を終わらせる、だと思ってました。でもそれだと「被害者が必ず死ぬとは限らない殺人気を作る」という意味が分からない。
なので破壊以外の目的があるんだと思います。
更にニコ動のコメントで指摘されてましたが、七人の連続殺人鬼に主人公(鳴瓢)が入っていない。主人公を含めると八人になる、というもの。
主人公が犯行を犯した日付は明らかになっていません(多分)。なので曜日の特定も難しい。しかしジョン・ウォーカーの息がかかった連続殺人鬼であるのは間違いないでしょう。
ここでもう一つ問いを出してみます。
鳴瓢秋人とはどういう連続殺人鬼か?
主人公もジョン・ウォーカー絡みの連続殺人鬼ですが、他の連続殺人鬼とは違う点がいくつかあります。思い付いた範囲で挙げてみます。
- 元警察官であること
- 確実に相手を自殺に追い込んでいる
- 連続殺人鬼しか殺していない
- イド嵐に呑まれていれば半死半生になっていた
1.に関しては余り関係ないかもしれません。
2..は大きいですね、「被害者が必ず死ぬとは限らない殺人鬼を作る」はずのジョン・ウォーカーが確実に自殺に追いやる殺人鬼を作っている。
3.殺した相手は連続殺人鬼であり、彼らが七人以上の被害者を作る前に殺している。主人公は彼らを処理する役割をになっている。
4.被害者ではなく、自分自身が必ず死ぬとは限らない状態になっていた可能性がある。ジョン・ウォーカーはそう仕向けていました、失敗したけど。(アナアキは肉体が死ねば精神は死んでいるので死亡判定?)
ちなみに殺した人数ですが、カオソギ・シタヌキ・マタサキ・ウデモギ・タイマンの五人と、ハナビシの六人。今回の砂漠のイドでアナアキを殺していれば七人になったようです。
(そういえばINAMIもジョン・ウォーカー絡みなのにリストに入ってない……。ハカホリと同じ扱い?)
やはり主人公は少し特殊な存在のようです。では、ここから導き出される結論は……?
えー、すいません、あれこれ書いて来ましたが、個人的な回答はまだ出ておりません。書きながら浮かぶかと思ったけど無理でした。後は自分で考えて!
カエルちゃんの役割は?
てっきり「溶けた」と思っていた飛鳥井木記ですが、生きていました。生きているという根拠はpart1の記事で書いたように、彼女が観察者である考えているからです。
看護士13人昏睡事件は?
飛鳥井木記が生きていたという事は、失踪時に起こった事件は誰がやったんでしょう? もちろん局長という事になります。
しかし局長はその事件の工作を全部一人でしたんでしょうか? 看護士を次々と昏睡状態にして防犯カメラに細工し、そして飛鳥井木記を連れ出す。
不可能ではないと思いますが、ジョン・ウォーカーの行った工作はこれだけではありません。
白駒二四男の遺体を室長の家の庭に埋める、主人公の独房に侵入して写真を盗む、監視カメラとマイクを保管庫から取り出してアナアキの家にセットする、等。
特に白駒二四男の遺体はかなりの重さです、白骨であった可能性もありますが。それを周囲の家に気付かれずに家の中に侵入して穴を掘って埋める……。ご老体には少々酷な気もします。
仲間や手下居る可能性もありますが、それらをほのめかすものは今のところ一切出ていません。
夢で誘導する可能性も考えたんですが、11話のアナアキの台詞によると「そうしないといけない気がした」と、まるで催眠術に掛かったようでした。記憶もあるようだし昏睡もしていない。
この辺りの局長の能力については今後説明されるでしょう。
(細かいですが、写真を盗み出したタイミングについて書きます。さすがに主人公が居る間に盗んだとは考えづらい、でもハナビシを自殺に追い込んだ時には既に隣にアナアキが居ました。二人の目の届かない時間と言えば主人公が懲罰房に入れられ、アナアキがイドに潜っていた時間だと推察します。恐らくその辺りで合っているでしょうけど、俺は一体、何を一生懸命考えているんだろう……?)
カエルちゃんの役割は? ってばよ
話がズレました。
「ミヅハノメがイドを保護しようと自己防衛してます」
ハッキリと「保護しよう」としている、と言っています。
「カエルちゃんは、殺人事件もしくはこの世界そのものの被害者で、俺たちは名探偵だ。彼女の用意した謎を解く俺たちに悪意を向けるはずがないだろう」
(中略)
「で、そのカエル君って誰なんだ? 誰が君に助けを求めてるんだ?」
「この世界(イド)そのものの被害者」そして「彼女の用意した謎」。これは今までイドの中でカエルちゃんが果たしていた役割になります。
個人的な解釈を言うと、カエルちゃん(飛鳥井木記)はこの世界(イドもしくはミヅハノメ)の謎を解いて自分を解放して欲しいと思っている。
この解放は「楽にする」かもしれないのでこの先の展開に不安はありますが、少なくとも飛鳥井木記が名探偵たちを落し入れるつもりはないと考えて良さそうです。
イドの中のカエルちゃん(飛鳥井木記)は
もう一度、まとめると……。
カエルちゃんは自分を解放してくれる名探偵にヒントを与えながら、自分を解放してくれるのを待っている。これがイドの中のカエルちゃんの役割だったのではないかと思います。
外れてたらメンゴ。
というかこれだけの情報を一回観ただけで分かれという方が不可能です。この考察を書いている人間は既に二桁は観ているでしょう、BGM代わりになってますが。
良くも悪くもアニメの脚本家ではない書き方がされています。この辺りについてはいずれまた触れるつもり。
期待の再会
穴、開いてなかったの?
「どうだった? その穴」
「今自分にないのが信じられない」
「気に入ったのか?」
「というより……。ただ、自分の一部だったの」
新人ちゃんがイドの中のイドでどの時間に戻ったのか? これは10話の考察で疑問に思っていました。頭に穴が開いたカットがあったので、それ以降ではないかと考えていたんですが、違うようです。
やはり主人公と同じように、重大事件が起こる前の段階に戻っていたようですね。主人公は娘が殺される前、新人ちゃんは頭に穴を開けられる前。
なので10話このカットは額にゴミが付いているだけ、もしくは影が濃いだけです。そうなんです、間違いないんです!
穴友達
「早起きだね」
何やら親しげに話しています。アナアキと新人ちゃんの再会には個人的に色々と期待するものがありました。
新人ちゃんは連続殺人犯に怒っているようだし、アナアキは新人ちゃんに会いたがっている。さて、どんな血or涙の雨が降るのかな……と。
しかし今までのやり取りから分かるように、新人ちゃんはアナアキに対して怒っていない。むしろ穴が開いた方が良かったらしく、アナアキの良き理解者のようになっていました。
ちょっと残念。
穴に対する考察
新人ちゃんのイドは荒野のような場所でした。ひとっこひとり居ない荒れ果てた場所。それは自殺だからあのような形になった可能性はありますが(他に自殺をした人物のイドは登場していません)、元からあんな深層心理を持つ人物だったとしたら……?
アナアキは頭に穴を開ける事で数唱障害から解放されています、それと同じような事が新人ちゃんの身にも起きた可能性があります。
この辺りについて今後何か情報が出るかは分かりません。恐らくないとは思いますが、それでも気になる点ではあります。
では、少々長くなって来たのでこの辺りにしたいと思います。
やっぱり書き残しはあるんですが、ある程度の数がなければ記事化はしません。それより推理の時間だ……!