アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

初めてアニメの考察記事を書いて分かったこと

 今まで考察に余り興味がなく、たまに薦められて他の方の考察動画を見る程度でした。見たのは確か『エヴァンゲリオン』と『けものフレンズ』ぐらいだったと思います。

 そんな人間が初めて考察記事を書いて分かった事をつらつらと書いてみたいと思います。

 

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 考察の前半と後半は別物

前半

 序盤や前半に関しては考察というより予想や妄想ばかりでした。なぜなら分かっている事が余りに少ない、その中で「こうじゃないか」「いや、ああじゃないか」とただ手探りするだけ。

 与えられた情報をどうやって自分なりに膨らますか? というのが特に序盤にやっていた事です。

 これも作品によるのかもしれませんが、少なくとも自分が考察した『id:INVADED』という作品はそうでした。

 

 そこから分からない事や疑問点を洗い出したり、分かった範囲でまた予想や妄想を広げる。これが前半の考察です。

 

後半

 後半といっても作中の後半(6・7話以降)という訳ではありません。『id:INVADED』という作品では11話・12話辺りまで行かないと分からない部分の方が多く、中々その段階まで行けませんでした。

 後半とは今書いた通り、分かった事の方が多い状態になってからです。

 

 そこからは答え合わせになります。分からなかった部分が解明され、今までの事に再解釈を加えたり、そこから更に疑問点を持ち出したりと、今まで自分が勝手に作り上げていた妄想を消して作品の筋に沿って修正するようになります。

 

 

 前半は割りと好きに考える事が出来たのに対して、後半では作品に寄り添うようになります。同じ考察といってもやっている事が全然違うという結果になりました。

 

考察と評論の違い

評論とは

 作品に対する評論は良く書きます。自分のやっているのが評論と言えるなら、ですが。

 評論にも様々なスタンスがあると思いますが、基本的に自分の価値観と作品の価値観をすり合わす事だと思っています。自分が面白いと思う部分を作品の中から拾い上げたり、逆に面白くない部分を挙げてこけ下ろす事もできます。

 

 つまり評論とは、自分の面白いを言語化する。もしくは面白くないを言語化する行為になります。自分の感性を作品を通して伝える、といった辺りでしょうか。

 

考察は

 それに対して考察は、ひたすら作品に寄り添う事になります。作品の良し悪しを通り越して、その中にある細かな発見や込められたメッセージをただただ探す事になる。

 研究者が研究対象の良し悪しを問わないのと同じかもしれません(問う人も居るかもしれませんが)。

 

 評論のように価値観を戦わす事はなく、ひたすら受け入れる。その上で調べたり考えたりする。それが考察という行為なのかもしれません。

 作品の中の僅かなメッセージを漏らさずに受け取り、そこから全体や一部を更に深堀する。まさに「全ての事に意味がある」という名探偵さながらの思考が求められるのが考察という行為、なのかもしれません。

 

考察スタイル

 初の考察というのもあってやり方が合っていたのかは分かりません。他の方の考察記事を読んだりもしましたが、作中の画像や台詞をいちいち抜き出して書くというスタイルは余り見られませんでした。

 これはその前にやっていた『慎重勇者』や『星合の空』の感想や分析記事からの流れをくんだだけで、特に考察用として採用した方法ではないです。

 

 結果としてかなりの画像や台詞を引用する事になり、ぶっちゃけ著作権大丈夫? と思う部分もあります。ある日、フッとメールが来てこのサイトの画像や台詞が全消去、もしくは記事ごと消えちゃった! なんて可能性もありますね。

 一応、覚悟は出来てます。

 

 

 ただ、そのお陰もあってか一風変わった考察が出来たのでは、という自負もあります。まぁちょっとぐらい持たせて下さいよ。

 

考察は楽しい?

 ここまでの量の考察記事が書けたのはそれだけの作品だったからだと思います。これだけ考察させてくれる作品もそうないでしょう。

 後は自分に合っているという点でしょうか、あれこれ考えるのは好きだし同じ作品を何度も観るのがさほど苦ではないので(物によりますが)。なので万人におススメできるかと言われると「人による」としか言えません。

 

 プロの方の物であろう記事も読みましたが、細かな点で勘違いされているのに気付いてヤキモキしました。作品の理解は人によってバラバラであり、もちろん完全に理解できていないと評論が出来ないという訳でもありません。

 でも、その人がどこまで理解できているかはバレちゃいますけどね。

 

 とはいっても、やってみないと分からない。これは一つの真理です。個人的にはやって良かったという感想しかありませんが。

 

またやる?

 考察自体の楽しさは多少理解したつもりですが、「じゃあまた考察する!」と言えないのも正直なところです。『id:INVADED』という作品だからここまで考察記事が書けたんでしょう、これが他の作品だったらこうはいかなかったと思います。

 

 リアルタイムで観れたというのも大きな点でしょうね(テレビより一週間遅かったけど)。一気見できるのに考察記事をいちいち書かないだろうし、他の人の考察を読めるのも楽しみの一つだと思います。これは余り出来なかったけど。

 ネット配信のみで放送日が完全に一緒だったらもっと楽しめたかもしれない……。と、悔いがあるとすればこれだけでしょうか。

 

まとめ

 考察には前編と後編がある。

 評論と違ってひたすら観て考える。

 これらを踏まえると次はもっといい考察記事が書ける気がする! でもそんな作品はそうそうないよ?

 

 まとめるとこんな感じ。

 いい経験をさせて貰いました。いい作品は人に良い影響を与える、人はパンのみに生きるにあらずってやつですね。

 

 皆さんも良い作品と出会って下さい。その為に多少のお手伝いなら出来るかもしれません。好みは偏ってますけどね、と〆ます。