コロナの影響がアニメ業界にも? その後の変化を考える
コロナがこれだけ社会問題化しているので影響は不可避だと思ってましたが、やはりちらほら情報が出て来たようです。
この記事はアニメ業界とは何の縁もない一人の素人が、ネットで集めた情報だけでグダグダ言うものです。
放送延期が続出
まずはこの記事。
「3密」の危険性をはらむアフレコ収録。
作画作業も遅延。制作は海外への外注が主流で多くは中国、韓国の制作会社が担っているが、感染拡大の影響で進んでいない。
すでに各局で、7月や10月に開始予定だった作品の放送延期が検討され始めている
一応、覚悟はしてましたが、それでもかなりひどい状態のようですね。
アニメ業界はどう変わるか
次はこの記事。4月17日の物なので日付的にはこちらの方が少し前になります、上の記事は4月20日でした。まぁ同時期と考えていいと思います。
それではアニメーション制作は全面的に止まってしまうのだろうか。全てが止まることはないだろう。原画や動画と呼ばれるアニメーターの絵を描く仕事は、もともとフリーランスが多いこともあり、自宅や遠隔の作業場での仕事は可能だろう。効率は落ちるが、オンライン作業での打合せも可能だ。
こちらの方がまだ前向きな情報がありますね。それでも問題点として挙がっているのは、
- 原画・動画の受け渡し作業、狭い空間に人が集まり大きな声をだすアフレコ作業。これらがこれからも難航する。
- テレビの放送枠を買い取っているので、一時的には再放送でも良いが本来のタイトルを放送する際に追加コストが掛かる。
- 製作期間が延びるとスタジオの維持費、人件費が拡大する。
- 劇場アニメやアニメイベントの中止。
- DVDやブルーレイの発売延期。
これらの影響からアニメ業界は大きな変化に見舞われるのではないか、と言われています。
その中でもCGスタジオは元々PC上での作業が多かったのでリモートワークに適応しやすいのではないか。そしてアニメ制作もデジタル化への動きが進む可能性があるようです。
他にも検索しているとこんなサイトを見つけたので貼っておきます。アニメ業界の方による個人的なラジオ放送? のようです。
こちらは3月10日のコロナ初期に録られたものみたいですね。
内容をザッと要約すると、
リゼロ等のアニメが延期になったのは、動画・仕上げ作業を中国に発注していた為。
動画とは、原画と呼ばれる動きの核になる部分(例えば振り返る前と後)の間を埋める絵のことで、仕上げは色づけです。
今後は中国以外の国に発注予定、東南アジアに子会社を作る予定も?
輸送だとリスクがあるのでデジタル化の流れに拍車が掛かるのでは。しかし今度はネットが切れた際のリスクもある。
こんなところでしょうか。
内容に重複した部分がありますね、デジタル化への流れは間違いないようですが、古参のアニメーターの反対や各家に必要なスペックのパソコンを揃えるのにも相応のコストが掛かるでしょう。
しかし、デジタル化を早く推し進めたところが先にアニメ制作に本腰を入れて復帰できるのは間違いなさそうです。
望ましい変化
ここから先は個人的な妄想になります、興味のない方はここでブラウザバックをお願いします。
テレビ放送の必要性
まずテレビ放送に関してなんですが、いまだに金を払って枠を買っている意味が余り分かりません。テレビを持っていない人間なのでそもそもアニメはネット配信で観ています。若者にもこの傾向はあるようなので、むしろテレビ局はアニメを放送する事で若者の視聴者を獲得できるメリットがあるのではないか。
金を払うのはどちらだ、という話ですね。これも恐らく昔からの慣習でテレビの枠に金を払っているんでしょう、昔はテレビしか宣伝する方法がなかったので。
それがネットの登場により、……後はもう書かなくていいですね。
これを機に制作委員会方式からクラウドファンディングを中心としたアニメ作りが大手でも行われる事を期待したいところです。
アニメイベントの変化
イベント中止によりyoutubeを使ったライブ配信が行われています。この流れは今後も続くでしょう。
恐らく無料で流すのではなく、チケット購入によるネットイベントも検討されていると思いますが、それがyoutubeで出来たかは不明。ニコ生なら舞台や映画を有料で配信していたのを確認してます。
ただし人が密集できない状態でのイベントになるので、それ相応の演出や見せ方が求められる事になるでしょう。
この流れは地方の人間にとっては嬉しいんじゃないかと思います。ただし夜行バスや徹夜で駆けつけるのが好きという方にとってはそうでもないかもしれません。
DVD・ブルーレイでの回収
製作資金の回収をいまだに円盤に頼っているのを不思議に感じる人も少ないくないでしょう。確かに特典はあれこれ付きますが、場所は取るし見返すなら配信サイトの方が便利だしと余り利点がないように思います。
ならグッズを買うか、と言っても実際に使えるグッズと言えばマグカップやスマホケースぐらいでしょうか? それでも余り目立つものは人を選びます。
この資金回収に関してはもっとアイデアを募集して色々と試して欲しいと思っています。
個人的には設定資料を実物とデジタルの両方で欲しいし、他にも元になったアイデアとかこぼれ話なんかにヨダレを垂らすタイプなのでそういう方向でお願いしたいところではありますが、こんな意見が少数派なのは理解しています。
多人数を巻き込むプロジェクトであるアニメにとって、資金という問題は後回しには出来ません。ここに新しい道が出来ないと、コロナを乗り越えたとしても余り先は見えないように感じます。
しばらくは……
再放送が増える、本数も減る、恐らく潰れる会社や首になるアニメーターも出るでしょう。ファンの一人として待つしかないのですが、恐らく前のような形に戻る事はないと思います。
デジタル化もリモートワークも行ったら行ったでもう戻れるものではないでしょう、ノウハウが完成すれば戻る必要もなくなると思うので。これは他の業種でもそうでしょうね。
それを踏まえた上で新しいアニメ制作とアニメを楽しむ、もしくは消費する形を作っていく事になります。
消費者やファンの一人として、どの方法にベットする(金を使う)かが問われる事になると思います。
という事で終わり。