アニメ「ヲタクに恋は難しい」を観たからちょっと語る
少し気になっていたタイトルなので観てみました。
いつもは分析風に記事を書くんですが、今回はそれほどしっかり観ていなかったのでザッと書いていきます。
タイトル間違ってない?
dアニメストアというコメント付きの動画で観たんですが、いきなり目に入って来たのは「一話で付き合います」というネタバレなのか批判なのか良く分からないコメントでした。
メインキャラたちは隠れオタクであったりイケメンゲーマーであったりと、わざわざタイトルに「ヲタク」という言葉を使っている割りにヲタヲタしていない。
ああ、そういう話なんだ。と思えば問題なく観れるんですが、それでもタイトルの「ヲタク」と「恋は難しい」の二つが一話でいきなり裏切られるのはどうだろう? とは感じました。
このタイトルを見て想像したのは、オタクで一般的なコミュニケーションが上手くできない人たちが恋愛という問題に直面し、それでも少しずつ関係を作っていくというストーリー。
なので批判を受けるのはそういう部分なんだなと納得するところがありました。
じゃあどんなタイトルなら良かったんだ? と自問自答して出て来たのは「隠れオタクの恋事情」「恋愛できるオタたち」。こんな感じですが、これがベストとは考えた人間も思っていません。
隠れオタク
どこからどこまでをオタクと呼ぶのかは不明ですが、実際にこういう隠れオタクという人たちは存在するらしいです。以前に聞いたのはこんな方で、アパレルショップに勤めながら家ではアニメ三昧。その方によるとこういう人間は割と居るらしいです、意外。
見た目的にも垢抜けていて精神的にもジメジメして(少なくとも表面的には)いない人たち。
そういう人たちをターゲットにした作品と考えると悪くないと思います。
腐女子視点?
それでも少し気になったのは、シリアスさがほぼない事です。恋愛の難しさを感じないのもそうですが、それ以上に真剣に悩んでいるように感じない。恋愛はしているけっど、本当に好きなんだろうか? と思ってしまう。
まぁ幼馴染で恋人というより夫婦感が既に出ているからかもしれませんが、それにしても余り盛り上がらないままアニメが終わってしまった印象はあります。
メインの女性キャラ二人は腐女子ですが、作者の方もそういう視点で書いているのではないかと感じました。二人の関係性を見てニヤニヤしている、そこには小さなドラマはあっても破局は待ち構えていない。嫌な言い方をすると出来レースのような恋愛ドラマ、そんな印象です。
理想像
でもそんな出来レースが求められたのだと思っています。隠れオタクで自分の趣味を表に出せない人たちが、こんな恋人が居たらいいな・こんな恋愛できたらいいなと思うようなコンテンツ。それがこの作品の見所であり、この作品を支えた人たち(ファン)の思いではないかと想像します。
だからガチガチのヲタクには批判的に見られるし、隠れオタクにとっては理想郷に見える。そんなオタクたちの紛争が垣間見られた気がします。
隠れオタクの願望とガチオタの嫉妬、作品自体よりもそんな構図に納得しながら観て、気付いたら終わっていたという感じ。
なので感想も何かゆるいままで終わります。