ニノの旅
正直、全く興味のない話だったんですが、あれこれ見ていると面白かったので書いておきます。
まずこのニュースを知ったのはツイッターのトレンドでした(ツイッターやってないんですけどたまに見てます)、「二宮和也の欠点は○○(結婚相手の名前)」。
正直ひどいな、と思いました。他人の結婚にあれこれ口出しするなよ、と。
結婚相手の名前で検索するとユーチューバーの動画があって、三本観たら三本ともひどかったですね。
あんなおばさんと結婚して、とか絶対離婚する、とか。
ちょっとショックだったのは女性のユーチューバーもそう言ってる事でした。あなたも後十年二十年でそうなるんですよ? と。
どうやらこの人たちは二宮という人が好きで、その好きな人が自分の価値観に合わない人と結婚するのが許せないようでした。
その人の価値観を尊重できないなら、その好きという感情はペットが好きな感覚と同じなんでしょうかね? 御幣があったらすいません、本当に理解できないので。
(ちなみにタイトルは、二宮という人の愛称がニノらしく、それを聞いて思い出したのが『キノの旅』という作品だった。おしい、ニアミス! というそれだけです。少々世間ズレしてしまっているようです)
その後に見たのがこの記事でした。
非常に分かりやすいですね。
付き合ってるのを相手の事も考えず匂わせる女が嫌い、そしてそんな女と結婚するような男に入れあげていた自分が許せない、と。
これだけしっかり言語化されていると助かりますね。
なるほど、とは思ったんですが、それでもまだ疑問が残る。
匂わせをする行為とその人の個人の魅力はまた別ではないか。匂わせをする女、というだけでその人を一くくりに嫌な女にしてしまってはいないか。
匂わせをさせつつも、その人が二宮という人には他所にはない安らぎや幸福感を与えられていたのなら問題ないのではないか。
ちなみに聞いた話ですが、アイドルというのはモテます。なので良くも悪くも異性の嫌な部分やアクの強い部分も見ざるを得ない。その結果、異性に対して嫌悪感や恐怖心を抱く人も居るそうです(個人差はかなりあります)。
なので年上と結婚するというのは非常に納得が行くんですよね、落ち着いていて安心できる相手の方がいいんでしょう。もちろん例外は山ほどあるので、あくまで個人のイメージです。
それから結婚相手の年齢についてかなり言われてますが、その年齢だからこそ追い詰められていただろうとは思うんです。
出来婚にする選択もあったと思うんですけどね、前の小泉クリステル結婚みたいに。
更に言うなら匂わせを二宮という人が指示してやっていた可能性だってある訳です。事実は分からないですからね、想像は自由です!
なので、匿名はてなの記事を書いた方も自己嫌悪に陥らずに色んな想像に逃げるというのも一つの手じゃないかと思うんですが。
更にその記事を読んでいると、アイドルにそこまで入れあげる気持ちが分からない、というコメントがちらほら見られます。
それはあなたが本当の恋を知らないからだ! なんて言うつもりはありません。個人的にもそれほど恋愛感情の強い人間ではないのですが、それでもその気持ちが理解できるのは恐らくいくつかの事を知っていたからだと思います。
一つは太宰治の『女の決闘』。
内容を凄くザックリ説明すると、旦那(主人公)が不倫をして妻が不倫相手の女と決闘をする、銃の撃ち合いをする。という話です。
その時に主人公は、毎日ただ飯を作るだけの女だと思っていた妻が、内側にそんな激しい恋の炎を秘めていたとは……、と驚きます。
まぁこれはフィクションなんですが、一生を恋に生きる女性というのはそう珍しくないようです。
他には俵万智という歌人の方がおられます、『サラダ記念日』や『チョコレート革命』が代表作だと思うんですが。
その方の書評で、いくつになっても恋をしている、と書かれている記事を見てショックを受けたのを覚えています。
その時で俵万智さんが40代? 若い時に読んだので想像が出来なかったんですね、そんな歳でも恋をするのか、と。
何が言いたいかというと、知識や経験によって人の許容量というのは変わるんだなぁと。
分からないからと他者を攻撃したり差別的になったり、一人で悦に入る事がなくなる。それが分かっただけでも良かったなって、ちょっと思っただけだったりします。
つらつらと長く書いてしまいました、もう少し短くまとめたいんですが中々難しいです。
でも一つの知識で物の見え方がコロコロ変わるのも面白いものですね。
最後に二宮さん、ご結婚おめでとうございます。