アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

アニメ「慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」9話について今度は慎重に語る

 今回、扱うのは以下の三点。

 

  • 10話が総集編になりました、万策尽きた?
  • 『慎重勇者』の元になった話は?
  • 魔法と必殺技の混乱

 最後の一つは特にこの作品に限った内容ではないのですが触れておきます。

 

 

 まず10話が総集編となったようです。

animeanime.jp

 ちなみに3話も延期になって2話を再放送したという経緯もあります。

 この辺りの事情が「制作進行上の都合」としか書かれないので実際に何が起こったのか良く分からないんですよね。まぁ、余り詳しく書いて個人が被害をこうむるような事になるのも問題なんですけど。

 

 検索していて出て来た情報はこちら。

entame-activism.com

 このサイトによると2話が再放送になった理由は

台風E

Dを作りこんでいたから

 となってますね。ソースはツイッターのようなので事実かは分かりません。

 

 でも、今までこのアニメを観ていて分かるように、かなり作り込んであるんですよね。

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©︎土日月・とよた瑣織/KADOKAWA/慎重勇者製作委員会

 9話のケーキはさすがに気付かないでしょう。

 なので個人的には慎重な制作陣というネタとしてやったと思いたいんですが、放送のスケジュールを崩すのって関係者にはかなり迷惑が掛かる行為だと思うので、さすがに無いでしょう。

 

 ついでに書いておくと、このアニメは全12話のようです。

dengekionline.com

 知り合いからは2クールやると聞いていたんですが、どうやら情報が違ったようです。敵がほぼ四天王とボスのみという密度の高さ。このまま一気に駆け抜けてくれるようです。

 最初は軽いギャグアニメ程度に思ってたんですが、良い意味で期待を裏切られました。

 

 

 

 

 次に、元になった話は何?

 

 結論を言うと分からないんですが、それでも「なろう系」テンプレを元にしていないのは確かです。

 あちこち渡り歩いて俺TUEEを繰り返しながら人助けしてハーレムを増やすという、「なろう」特有の欲望にまみれた世界観とは全く違うので。

 勇者と魔王が登場する王道的なRPGを元にしているとは思うんですが、天界と地上を行き来するっていうのはちょっと珍しいですよね。

 「難易度Sの世界」という聞き慣れない言葉(でも意味は分かる)も出てます。

 

 神が勇者を派遣するというのもちょっと変わっている。『ドラクエ』等のRPGだと勇者の血を引く現地の人間が中心だったと思うので。

 更に転生もしていない。

 

 そして今までこの作品で引っ掛かった部分の、例えば生贄で最強の剣を作るだとか騎士道に反した勇者だとか、ついでに9話の呪われた(?)戦帝のエピソードもどうやらこの世界観が関係しているようですね。

 三人目の四天王が自分の妻や子供まで犠牲にして勇者を倒そうとするハードな世界観。元ネタがあるなら知りたいところですが、どうなんでしょう。

 

 

 

 

 

 最後に魔法と必殺技の混乱。

 

 まず、「技」って何? ってところから入りましょう。こちらのサイトに技の説明もあったので貼ります。

 『るろ剣』はそこそこ有名だと思うんですが、知らなくても問題はないです。

matome.naver.jp

 一言で言うと、「技術」ですね。

 リンク先の情報で言うと、

自然落下を利用した威力の高い斬撃で一気に斬り裂く」

「全身の急所を攻撃する」

「一部分のみを狙い集中乱撃する」

 

 相手を攻撃(もしくは防御)するのに特殊な方法や力学を利用したもの。と言ってもいいかもしれません。

  その技術に名前を付けたのが、いわゆる「必殺技」となります。

 

 この説明を聞いて「あれ?」と思うかもしれませんね。必殺技というのは技名と共に発動されるのが最近では基本になっている。

 そこで思い出したのがこれ。

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(C) Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

 「ティロ・フィナーレ!」

 ご存知(?)、マミさんの必殺技ですが。残念ながら『まどマギ』内で必殺技を叫んだのはこの方のみとなってます。なぜか? というと、別にその必要がないから。

 そのせいでマミさんが中二病扱いされているネタまで存在するようです。

dic.pixiv.net

 

 ではなぜ現在のように、必殺技は技名を叫びながら行われるようになったのか?

(これはあくまで個人的な推察だという前提で聞いて貰えると助かります)

 

 原因の一つは、魔法との混同。

 魔法は特殊な言葉と共に使われるものであり、言葉そのものに意味がある。

 『ゲド戦記』では相手の真の名(物にも名はある)を呼ぶ事で相手(自然現象含む)を意のままに操る事が出来る。

 ゲド戦記 - Wikipedia

 『ハリーポッター』は英語とラテン語を混ぜ合わせたもののようですね。

 英語じゃなければ何語!?ハリーポッターの呪文に隠された裏話 | これはヤバい!ジブリやディズニーの怖い都市伝説

 

 そしてそれを扱うRPGゲームでは、魔法が技と同じ扱いをされている事があります。MPを消費して発動したり、技名のみで発動する。

 その結果、魔法と必殺技が同じように使用されるものになった。と推察されます。

 

 なので、知識や真理を利用する為に言葉を発する必要がある「魔法」と、ただの技術であり名前を呼ぶ必要のない「必殺技」は本質的に違うものです。

 それでも作品を楽しむにあたってはそれぞれの世界観もあるので、不必要な突っ込みは心の中で留め、作品世界に没頭するのが大人のたしなみだと思われます。

 

 

 

 

 

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©︎土日月・とよた瑣織/KADOKAWA/慎重勇者製作委員会

 最後の最後に今週の変顔女神さま。

 変顔が行き過ぎてアートに。

 

 前の記事で貼るの忘れてました。