アニメ「警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-」 10話まで観て、ちょっと残念
このブログで一番最初に書いたのがこのアニメに関する記事だったと思います。割と期待していた作品だったんですが、その後に書いた記事はこれを含めて二つ。
その数の少なさが何かを物語っているんですが、9話10話辺りでそれが決定的になってしまった。
原因は初期の予想を悪い意味で裏切られたから。なのでその部分を書き出してみたいと思います。
細かなつじつまとビジュアル中心主義
割と突っ込みどころの多いアニメではありました。一話で言うとこのシーン。
犯人が銃を構えています、指も引き金に触れていていつでも撃てる状態です。
その犯人に対して怒った主人公が犯人を殴り飛ばすんですが、普通なら撃たれますね。犯人が一瞬でも躊躇するカットが入れば納得も出来るんですが、残念ながらそれもない。
こういった突っ込みどろこが随所にあって、うーんと思いながら観てたんですが。ある時にどこかのブログで(どこだったか覚えてません、すいません)、このアニメは絵がカッコいい。どこを切り取っても絵になってるからキャプチャが楽。という意見がありました。
そこで自分なりに出した解釈は、このアニメはそういう細かな部分よりも絵で見せようとしている。だから犯人が銃を構えたカットを入れる、その後で主人公が大きな振りで相手を殴り倒す。
でもそれっておかしくない? と思うんですが、いいんです。だってそっちの方がカッコいいから。
なのでその部分は割り切って観てました。そういう表現方法もある、という事。
でも次の点は納得できなかった。
正義を問う作品ではなかった
これも勝手に思い込んで裏切られたので、この作品に非はないのかもしれませんが、説明します。
主人公は9年前に事故に遭っています。その時に助けてくれた警察官に憧れて、自らも警察官を目指す事にした。でもその警察官が今何をやっているかというと、人殺しです。
かつては正義感に溢れ、主人公の人生を大きく変えた人物。その男が今、なぜか人殺しをしている。この9年間に何があったのか?
ここで思ったのが、この作品は正義を問う作品である、と。9年の間に元警察官の男は何かを知ってしまった、そのせいで人殺しに身をやつす事になった。
では、それは何か? それを知れば自分の正義感が崩れるような、この作品世界の根幹に関わるような何かがあるんじゃないか。そう思ってこの作品を観ていたんです。
結論を言うと、そんなの無かった。
どうやら洗脳されているようです、記憶もなくしているとか。顔の傷についてはまだ言及されてないようですが、予想したようなものは出て来なさそうですね。
まぁ勝手に期待して裏切られただけなので、この作品に非はないんです。自分で言うのもなんですが、かなり予想を外す人間です。論理で文章を書いているつもりですが、詰めが甘い。
あ、一応ですが最初に書いた記事です。今まで書いた内容のままなので別に読む必要はないですが。
アニメ「警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-」 一話を見てざっくりと内容を予測する - アニメをっち
じゃあ、何が描きたいのさ?
ちょっと開き直ってますが、ここに来てこの作品のテーマが全く分からなくなってしまった。
犯罪組織のボスらしき男は血統主義? みたいな事を言ってますね。竜族の血が最も素晴らしいからこの世界を俺たちに返せと。
選民思想でしょうか、今更ナチス? 昭和ライダーが散々戦ってましたけど。どうにも時代遅れに思えてしまいます。
ちょっと口が悪くなってる。この作品のファンの方には申し訳ないです。
申し訳ついでに、この作品の魅力を教えて貰えるとありがたいです。どういうところが面白いんだろう。
知り合いに聞いたところ、「忍者が可愛い」と返ってきました。はい、見事な萌えブ×です。なので出来ればそれ以外でお願いします。
作品を評価する人は多いんだけれど、作品の魅力を言語化できる人は余り居ないというのが現状。まぁそれがこのブログを始めた動機の一つではあるんですが。
面白がり方は一つではない。それは重々承知の上なので、それを踏まえて何か一つでも分かる事が増えると嬉しいなと。そんな心境です。