アニメ「星合の空」10話についてもうちょっとだけ
書き忘れが思ったよりあったので記事化します。
扱うのは以下の四点。
- サンバイザーくんの金銭感覚
- 過保護親?
- 勝ちにこだわる眼鏡くん
- 「闇」という言葉の単純化
今まで余り気にしてなかったんですが、サンバイザーくんの家は母親が結構稼いでるようですね。シングルマザーと聞くと余り裕福なイメージはないんですが、まぁそういう家もあるでしょう。
でないとあのオヤジさんも養えないよなぁ……。
そういえば他の子も金銭的には困ってる様子はないですね。
買い物シーン。
サンバイザーくんは母親の代わりに家事全般をやっているようです。何気にここで「餌付け」という言葉を口にしているんですが、その関係ってこの家の夫婦関係もそうだよなぁ、と思ってしまいました。
「お金、3800円
使っちゃいました。
今日の昼飯代と餌付け用の
餌代込みです。
後は返します。
ありがとう。
眞己」
ここ結構重要なんじゃないかな、と思って。
家事をしていたり反面教師が居るお陰でこの子の金銭感覚は壊れてないですよ、っていう。他人から金を奪ってのうのうとしているどこぞのオヤジさんとは違うんですよ。そんな子には育ってないんですよ。このエピソードにはそんな意味合いがあるように感じます。
でもオヤジさん早く出して。
(というか母親に餌付けって言っても分からんだろ! と突っ込み忘れ)
次に関西弁くんの両親ですね。二人揃っての観戦、しかも毎回らしいです。
救急箱を持ってきたり負けてもお前は悪くないと言ったり、中々の過保護感があります。両親共に過保護な親だとそれはそれで苦労がありそうです。
ちょっと反抗期に入ってるご様子。
ちょっとヒヤヒヤしてたんですよね。試合に負けた後でペアの子(モンペの子)に向かって「お前が悪い!」とか言い出すんじゃないかって。
「見てみぃ、ママ」
「よう頑張ったわ」
そんな事はなかった、 非常にいい目です。疑ってごめんなさい。
関西弁の子が頼りないのは過保護の親に甘えられる環境にあったからだと思われます。でも優しいところは親譲りなのかもしれない。
「勝てばいいだけだ、俺たちがな」
妙に勝ちにこだわる眼鏡くん、善戦した前二つのペアにも一言も掛けてません。まぁ、ここで結果を出さないと廃部ですから当然と言えば当然ですが。
ただ理由としては他にもあって、前半部分の双子と話しているシーン。
「新城・押見(?)っていう伝説のペアが居たんだってな。全国大会二年連続優勝した」
双子のこの台詞に一番反応したのは眼鏡くんでした。その伝説のペアは兄の事ですね、母親には何度も比べられて嫌な思いをしているようです。
頼りながらも比較される、眼鏡くんの兄に対する感情はどういうものなんでしょう。
そういえば眼鏡くんの兄にもペアが居たはずですが、どうやら名前しか出ないようです。なので情報がなくて漢字が分かりません。
最後に「闇」という言葉の単純化。
この作品の感想を見るとあちこちで「闇」という言葉が使われます。言わんとする事は分かるんですが、何にでも言いすぎではないかと。
確かに良いとは言えない家庭環境について描かれた作品ではあります、それなりにショッキングなシーンもありました。
でも登場人物によって背負っているものはかなり違います。それはまとめの記事で書いたので繰り返しませんが、それらを全て「闇」の一言で片付けられるのには違和感を感じます。
それぞれの家庭・子供で抱えた問題は違うし、それに対する解決方法も違う。まぁ親元を離れて生活するというのは一つの回答ではあるんですが。
でも追い掛けて来る親も居るでしょうし(サンバイザーくんのオヤジさんとかサンバイザーくんのオヤジさんとか。あ、そうそう忘れてた。サンバイザーくんのオヤジさんとか)。
それら一つ一つを見ずに「闇」として終わらせてしまうのは奇妙に感じてしまいます。
皆、そんな綺麗な環境で育ったの?
おまけ、
間違い探しです。
二枚の絵を見比べると何かが変わっています、何でしょう?
正解は、つばさくん(腕を釣ってる子)がユニフォーム姿から制服に変わっている。この二つの画像は同一シーンです。
作画ミスですね、ニコ動のコメントで指摘されてました。
アニメは共同作業なのでこういった事はまれにあります、仕方ない。
というか良く気付いたなぁ……。