アニメをっち

アニメの感想、持論などを好き勝手に書いております

アニメ「本好きの下克上 司書になるためには手段を選んでいられません」12話まで観て

 視聴継続中、でも『星合』と『慎重勇者』について書いてたら後回しになってた。

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©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会

 決して面白くない作品ではないんですよね、しっかりと一つの社会を描こうとしている。なろう作品で「既得権益」なんて言葉が出て来るとは思いませんでした。なろうでもかなり異端な作品なんでしょうね。

 

 

 

中世の建物

 少々聞きかじった程度の知識で申し訳ないんですが、何気ない背景の建物です。

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©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会

 一階が石で出来ていますね(恐らく)、そしてその上は木材です。中世の建物といえば石造りなんですが、実際の民家は二階以上を木材にしていた事が多いようです。理由は全部を石にすると下にかかる重量が物凄い事になるから。実際に崩れた話もあるようです、なのでしっかりした建築士や建材がないと全てが石造りの家は作れなかったようです。

housecarl.blog.shinobi.jp

完全に石造にする余裕がない場合は上階を支える地階のみを石造にしました。

 

 書いた内容の全てを補足してくれるサイトは見つかりませんでした、どこで得た知識なのか良く憶えていないので鵜呑みにしないようお願いします。

 というかこのサイトだと家族は一つのベッドで寝ていたとか書いてましたけど……。まぁ主人公は病弱ですし、それにファンタジーなので全てが資料通りである必要はないんです、これ重要。

 

 ちなみにこれらの建物について原作でどこまで言及されているかは分かりません。アニメのスタッフが調べたのかもしれないですが、一つの社会を描こうという意志は見て取れます。

 

 

家族に成る

 11話が非常に印象的で書いておきたかったんですが、気付けば13・14話まで終わってた。

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©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会

 回想シーンからのキャプチャ。主人公が貴族との契約をやめて家族と生きると告げたシーンです。非常にいいシーンでした。

 家族はその親から生まれたから成るんじゃなく、関係性によって作られるものなのかもしれません。

 

 なぜなら元々主人公はこの家の子供ではなかった。異世界転生? 転移? によってこの家の子供に精神が乗り移っただけなので、最初は親子ではなかったんです(精神的には)。

 現代社会で死んで、精神だけが異世界に居た女の子の体に転移した、というややこしい経緯です。

 

 それが共に生活していく事で、そこが自分の居場所だという自覚が生まれた。そして自分の死ぬ場所(生きる場所)をこの家族に決めた事で、今まで余り意識していなかったであろう家族という関係になった。個人的にはそんな風に解釈しています。

 

 何やら異世界ものの新しい可能性を感じた気がしました。まぁ後続があるとは思えないですが。

 

 ただ、ここまで書くと気になってしまうのが、主人公の前の家族ですね。前世の、と言うべきでしょうか。それについて一切触れられていないようです。

 記憶はハッキリ残っているようなので忘れている訳ではないはずなんですが、異世界ものは前世の記憶が余り描かれない事が多いですね。まぁ生き直しというのが異世界ものを通じてある漠然としたテーマだとは思うので、余り突っ込むのも野暮ですが。

 

本があった!?

 図書館らしき場所が出て来ましたね。本あったじゃん! もう作らなくていいじゃん! って思ったんですが、これからどうなるんでしょう? 金の力でグイグイ行ってましたけど。

 少し引っ掛かってたんです。本を一から作ったとして、その中身は誰が書くんだ? と。最後は主人公があちこち旅に出て、紀行文を書いたり前世の記憶を元にSFを書くんじゃないか、なんて予想までしてたんですが。

 やっぱり司書なんですね、そういえば前世もそんな感じだったような……?

 

最後に

 記事化は余りしてないですが、それでもいい作品だと思います。珍しく万人におススメできる作品ですね。なのでゆるめに観て書いてと続けて行くと思います。

 まぁ原作はかなり長いようなので、2クールでも完結はしないんでしょうけど。

 この作品、どれぐらいヒットしてるんでしょうね。余り話題になっている感じはないんですが……。